バトレボオフ使用構築から振り返るDPシングル環境
ポケモン | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 |
---|---|---|---|---|---|
ゲンガー | 催眠術 | シャドーボール | 気合球 | 大爆発 | 気合の襷 |
ミロカロス | 催眠術 | 波乗り | 冷凍ビーム | 自己再生 | ラムの実 |
サンダー | 10万ボルト | 毒々 | 羽休め | 寝言 | オボンの実 |
ライコウ | 守る | 身代わり | 毒々 | 10万ボルト | 食べ残し |
メタグロス | コメットパンチ | 地震 | バレットパンチ | 大爆発 | オッカの実 |
ガブリアス | 逆鱗 | 地震 | 炎の牙 | 剣の舞 | ヤチェの実 |
昨年12/26に現役バトレボ勢である、すのーさん主催の第二回関東バトレボ・GS合同オフに参加。
3世代シングルや4世代GS、5世代シングル等過去作の様々なルールで対戦させて頂いたが、今回はその中でも特に4世代シングル環境について改めて触れていこうと思う。
というのもオフに参加してみて06〜08年のダイヤモンド・パールのオフ環境でリアルタイムで対戦していた自分と現役のバトレボ勢との間では、考え方にいくつかのギャップが生じており、実際私が使用した構築や当時の話で現役バトレボ勢に驚かれることが節々で見られた。
そこで、今後のバトレボ環境発展に期待し、4世代黎明期の環境を知ってもらおうと思い筆を執ることにした。
一つ注意して欲しいのは、当時の環境と言っても関東のオフ環境であった流れを紹介するだけだということ。
他地域のオフや、バトレボのランダム対戦・フレンド対戦にはもっと別の流れがあったかもしれないのでここに書いてある事が全てだと断言するつもりはない。
当日使用した構築は冒頭の通り。この構築は、DP環境後期で使用されていた所謂「桂馬パ」に近いものとなる。
勿論、今回の対戦会のレギュレーションであるバトレボ環境に沿って構築されたものではないが、あえて当時の構築で臨んでみることにした。
第3回あめおふ!優勝構築 ニャオバシャガルーラ偽装猫の手ニャオニクス
ポケモン | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
ニャオニクス | 猫の手 | 身代わり | 瞑想 | サイコキネシス | 食べ残し | ♂/悪戯心 |
キノガッサ | 守る | 気合パンチ | カウンター | キノコの胞子 | レッドカード | ポイズンヒール |
フワライド | トリック | 道連れ | ゴーストダイブ | 空を飛ぶ | 拘りスカーフ | 誘爆 |
ガルーラ | 地球投げ | 地震 | 岩雪崩 | 身代わり | ガルーラナイト | 早起き |
バシャーモ | 守る | 飛び膝蹴り | オーバーヒート | バトンタッチ | 気合の襷 | 加速 |
クレセリア | サイコキネシス | 冷凍ビーム | 電磁波 | 三日月の舞 | オボンの実 |
去る10/11に行われた第3回あめおふ!に参加してきました。
7-2で予選2位通過の後、決勝トーナメントで4回勝って優勝を飾ることが出来ました。
早速以下から構築について触れていきます。
【概要】
壁ニャオニクス+弱点保険バトンバシャーモ+メガガルーラの並びに見せて実際は悪戯心ニャオニクスで猫の手+キノコの胞子を展開してから瞑想を積んでいく構築。
今回もあおりさんに構築を貰いました(本人による記事:http://d.hatena.ne.jp/aori_5/20141013)
キノコの胞子枠にはドーブルではやることがバレてしまうので自然にどの構築にも入ってくるキノガッサを選択。
ニャオニクスとキノガッサに加え、3体目の猫の手で出ない技だけで構成されたポケモンとしてはメタモンが定番だが、これもバレてしまうので却下とし、代わりに今回はフワライドを選んだ。
基本選出であるニャオニクス+キノガッサ+フワライドで対応できない相手は以下の通り。
- ナットレイ…キノコの胞子の効果が無い上にサイコキネシスで打点を確保しにくい
- エルフーン…同じくキノコの胞子が効かず、サイコキネシスで削り切る前にやどりぎのタネで展開されてしまい、またアンコールによってこちらの身代わりや瞑想を展開できない
- グライオン…ポイズンヒールで寝かせられない上に守る+身代わりを突破できない
- メガゲンガー+ソーナンス…メガゲンガーだけならまだ望みはあるが、ソーナンスまで絡むと厳しい
- シャンデラ…すり抜けでニャオニクスの身代わりを貫通しつつ弱点を突いてくる
- ピクシー…天然で瞑想での突破を許さず、逆に小さくなるを展開されてしまう
(ただし、ナットレイやグライオンについては表択のニャオバシャガルーラのギミックを考慮すると出てこないことも多い)
これらの相手に対しては裏選出であるメガガルーラ・バシャーモ・クレセリアを駆使して対応できるよう試みた。
これ以外にも強力な先制技を持つファイアロー、連続攻撃を持つメガヘラクロスやメガガルーラ、身代わりを貫通してくるハイパーボイスを使うニンフィアやサーナイト、悪戯心挑発を持つ化身ボルトロス等が懸念されるが、これらのポケモンに対しては裏選出は勿論、基本選出でも打開策を用意出来たので幅広い構築に基本選出を行うことが可能となっている。
【個別】
■ニャオニクス(♂)
猫の手/身代わり/瞑想/サイコキネシス 食べ残し
臆病 177-*-126-108-102-138
- サイコキネシスで187-125メガヘラクロスを高乱数2発(約9割)
- 特攻1段階上昇時のサイコキネシスで155-100ボルトロス確定2発
- 特攻2段階上昇時のサイコキネシスで181-120メガガルーラを確定2発
- ヘラクロス等の準速85族抜き
猫の手胞子のギミックについてはもはや説明不要だと思うので省略。
まずCを瞑想2回でメガガルーラを2発で落とせるまで確保し、メガヘラクロスへのダメージがずれるところまで振った。
残りはキノガッサとその近辺を抜ける程度のS、メガガルーラやファイアローへの耐性を高めるためBに配分。
サイコキネシスは悪タイプ(主にバンギラス)に無効化されるが、表択のニャオバシャガルーラという並びを見てバンギラスが出てくることは考えにくいこと、またキノガッサとバシャーモという2体の格闘で圧力を掛けていることを考慮し、バンギラスがいても構わず選出することがある。
攻撃技にはサイコショックや悪の波動も選択肢にあるが、単純に威力を追求した結果サイコキネシスに落ち着いた。
■キノガッサ
守る/気合パンチ/カウンター/キノコの胞子 レッドカード
腕白 163-150-145-*-85-90
猫の手絡みの構築においての定番のキノガッサ。
レッドカードはニャオニクスの猫の手胞子をラムの実+身代わりによって対応されてしまったり、フワライドで道連れを連打しているところに相手に身代わりや積み技を展開されてしまった時にキノガッサを繰り出し、レッドカードを発動させて相手を退場させて場をリセットさせるといったリスクケアを期待して持たせた。
実際にはそのような状況に加え、対面から攻撃してきたポケモンを追い出し、代わりに出てきた控えのポケモンにキノコの胞子やカウンターが決まるなど、思わぬ動きで相手を翻弄することもあった。
その他、化身ボルトロスの挑発に対しても、
1.ボルトロス挑発 ニャオニクス猫の手失敗
2.ニャオニクス→キノガッサに交代 ボルトロス攻撃、キノガッサレッドカード発動、ボルトロス控えの誰かと交代
といった流れを組めるので、この後にニャオニクスを再び化身ボルトロス以外のポケモンとうまく対峙させるようにすれば、再度ニャオニクスを展開するチャンスが生まれるため、多少無理矢理ではあるが、化身ボルトロス入り構築に対しても基本選出が可能となった。
ちなみに配分については、167-145にするとA200意地っ張りガブリアスの鉢巻逆鱗をも確定で耐えるようになる上にDに配分せずともボルトロスの珠めざ氷を耐えるのでHBに振り切ったほうがいいが、普通に毒毒玉を持たせる構想もあったので育成済みだったHP163の個体を使用した。
■フワライド
トリック/道連れ/ゴーストダイブ/空を飛ぶ 拘りスカーフ
陽気 225-118-79-*-74-145
猫の手で出ない技だけで構成されたポケモンとしてフワライドを選ぶ最大のメリットは、フワライド=小さくなるバトンという印象がとても強いので表択である壁+バトンのギミックに絡んでいるように見せられるところにある。
それだけでなくスカーフトリックからの猫の手胞子展開の補佐や道連れが強力で腐ることが少ない。
さらにフワライドは基本選出で懸念される対ファイアロー・メガガルーラ・メガヘラクロスにおいて重要な役割を担っている。
ファイアローは挑発を使いたいからなのかニャオバシャガルーラの並びを見てよく初手に出てくるが、それに合わせてフワライドを出してスカーフトリックをすることで、挑発をスカーフを渡して封じてニャオニクスの負担を軽減させることが可能。
ファイアローの持ち物が鉢巻や命の珠のような強化アイテムであった場合も同様に、スカーフを渡すことでブレイブバードの威力を下げられるためニャオニクスの負担軽減となる。
メガガルーラやメガヘラクロスに対しては耐性を活かして交換からでも繰り出しやすく、そこから道連れで処理できる。
これは体感だが、フワライドはやはり小さくなるバトンの印象が強く一瞬でも隙を見せたくないという考えからなのか、フワライドを前に交換や変化技を使う相手は少なく、即座に攻撃してくれることが大半であったので道連れはとても決まりやすかった。
■ガルーラ
地球投げ/地震/岩雪崩/身代わり ガルーラナイト
陽気 メガシンカ前:189-132-101-*-107-156
メガシンカ後:189-162-121-*-127-167
基本選出で対応できない範囲を見るための構成。
まずエルフーン・ピクシー・グライオン・ナットレイらに打点を持つために地球投げが必須。
岩雪崩と身代わりは裏選出がガルーラとバシャーモが固定となるためそれにより面倒になるクレセリアを誤魔化せる技として。
最後は範囲を考えてギルガルド等多くのポケモンに有効な地震。
冷凍ビーム/シャドーボールのような特殊ではなく物理を選択した理由としては、後述のバシャーモの加速バトンやクレセリアの電磁波との兼ね合いを考慮してのこと。
■バシャーモ
守る/飛び膝蹴り/オーバーヒート/バトンタッチ 気合の襷
無邪気 155-147-90-156-80-145(理想値:155-147-90-156-81-145)
投げガルーラを選出する際に厳しくなるメガゲンガー+αを意識した構成。
バトンタッチはガルーラへ加速バトンを行うことは勿論、ソーナンスのアンコールから逃れることもできる。
ソーナンスはガルーラの岩雪崩でカウンターのダメージを最小限に抑えつつ怯みを狙い突破を図る。
余談ですが、Dだけ理想値ではないのは6世代産の色違い個体であるためです。
そのD個体値も28〜29とかなり高く理想値から1低い程度であること、また色違いであることで(このバシャーモがメガシンカしないことがわかると5世代の教え技がない事がバレてしまうリスクを伴うものの)相手が勝手にバシャーモがメガシンカするものだと思ってくれることを期待して色違い個体を使うに至りました。
■クレセリア
サイコキネシス/冷凍ビーム/電磁波/三日月の舞 オボンの実
控えめ 196-*-141-138-151-136(めざ炎個体)
ガルーラとバシャーモだとガブリアスや格闘が怪しいのである程度耐性があるクレセリアで補完。
バシャーモやヘラクロスへの打点となるサイコキネシス、ガブリアスやボルトランドに強くなれる冷凍ビーム、ガルーラを再利用するための三日月の舞、ガルーラと噛み合う電磁波。
クレセリア自身が打ち合いに参加しやすくなり、かつ起点になりにくく、長所である耐久力も維持できる控えめCSオボン。
メガバンギラスの上から電磁波を放つのが非常に強力だった。
基本選出と裏選出を採用順で紹介したが、実際の相手視点での選出画面にはこのように映る。
オフの全13試合中7試合で基本選出を行ったが、並びを見せただけでニャオニクスの猫の手胞子のギミックがバレることは一度もなく、基本選出をした7試合は全て勝つことが出来た。
■全体的な総括・余談
ギミックが通る相手には急所に被弾して負けるといったような不確定要素が絡んでくることがほぼ無いので安定感がある上、相手の驚く反応を見るのも含めて使っていてとても楽しい構築でした。
ちなみにこの手の構築はTODに弱いのでレート向けの構築でないことは予め断っておきます。
ムーバー解禁後の6世代のシングルのオフには3回出てきましたが、何れもスタンダードな構築ではなくどこかにギミックが仕込まれている構築で参加しました。
そして全て予選抜け以上の結果を残せたことで感じたこととしては、6世代は5世代に比べギミックに対してのストッパーが強化されわかりやすいテコ入れがされていることは火を見るよりも明らかではあるももの、結局はギミックが仕込まれている構築を突き詰めて勝てるならばそちらの安定するということです(少なくともオフ会での対戦では)。
恐らくこの第3回あめおふ!がXY環境で自らが参加する最後の対戦オフとなります。
そのような中で優勝という最高の結果を残すことができました。
私のオフ会での優勝は2010年の第4世代のオフ以来の事であり、第5世代では良くても準優勝止まりだったので久しぶりに一花咲かせる事ができて、ただただ感無量です。
約1か月後にはORASでの環境がスタートしますが、私がポケモンの対戦を本格的に始めるきっかけとなったルビー・サファイアのリメイクということでより一層力を入れて頑張りたいと思います。
主催・スタッフ・参加者の皆さん、応援・祝福の言葉をくれた皆さん、そしてあおりさんを始めとし構築に関わってくれた皆さん、本当にありがとうございました。
ORASできっとまた会いましょう!
以下全13試合のログ(敬称略・相手選出はアイコンの左側3体)
続きを読む第29回シングル厨のつどいオフ使用構築 壁ゲンガーブシン
ポケモン | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
クレッフィ | リフレクター | 光の壁 | 電磁波 | イカサマ | 光の粘土 | 悪戯心 |
ゲンガー | 祟り目 | ヘドロ爆弾 | 鬼火 | 身代わり | ゲンガナイト | |
ローブシン | ドレインパンチ | マッハパンチ | はたき落とす | ビルドアップ | 弱点保険 | 根性 |
マンムー | 地震 | 氷柱針 | 氷の礫 | 馬鹿力 | 命の珠 | 厚い脂肪 |
キノガッサ | キノコの胞子 | タネマシンガン | マッハパンチ | 岩石封じ | 気合の襷 | テクニシャン |
ボルトロス | 10万ボルト | めざめるパワー氷 | 電磁波 | 挑発 | オボンの実 | 化身/悪戯心 |
半年ぶりのオフ参加、シングル厨だけで見ると5世代最後の開催以来の参加となりました。
ユキノオーブロックを7-2で予選1位通過、決勝トーナメント2回戦負けのベスト16で終了。
構築はクレッフィの両壁と電磁波から鬼火祟り目メガゲンガーを展開するという案をあおりさんから貰いそこから詰めていきました。
(本人による記事:http://d.hatena.ne.jp/aori_5/20140817)
電磁波を入れることのできない電気タイプ等の特殊方面に対してはゲンガーとの相性がよく第5世代の壁構築で猛威を振るったビルドローブシンを投入することで対処することに。
クレッフィ+ゲンガー+ローブシンを基本選出とし、基本選出では対応できない相手を回しながら見極めて残り3体で補完することで最終的な6体を決定しました。
■クレッフィ
リフレクター/光の壁/電磁波/イカサマ 光の粘土
図太い 164-*-157-*-108-95
壁を貼るポケモンにはライコウやラティオス、アグノム等が挙げられる中でクレッフィを選んだ理由は
- 悪戯心で確実に先手で壁を貼れるので相手の拘りスカーフ等に弱くない
- 同じく悪戯心で先制電磁波を使える
- 鋼・フェアリーというタイプが優秀でありゲンガーとの縦の相性が良い
- 体力が消耗しても悪戯心で確実に先手を取って行動できるので、体力が消耗したクレッフィを温存して試合の後半でもう一度壁や電磁波を使い、試合前半で展開しなかったゲンガーかローブシンのどちらかを再度展開させるという選択肢が得られる
- イカサマが広い範囲に最低限の打点を確保することが出来る上、相手のA上昇系の積み技に対する対抗手段となるので起点になりにくい
持ち物は役割に添って光の粘土、配分はガブリアスやメガガルーラを安定させるためHB特化。
■ゲンガー
祟り目/ヘドロ爆弾/鬼火/身代わり ゲンガナイト
臆病 メガシンカ前:135-*-81-182-95-178
メガシンカ後:135-*-101-222-115-200
- 状態異常時の祟り目で167-170ギルガルドを確定1発
- 状態異常時の祟り目で187-173までのメガフシギバナを確定2発
- 183-105ガブリアスを鬼火ダメージが1回入った状態の祟り目で乱数1発(75%)、鬼火ダメージ2回で確定1発
- ヘドロ爆弾+ローブシンのマッハパンチで179-86-151ニンフィアまで確定
特殊方面に対してはクレッフィの光の壁と電磁波で、物理方面に対してはクレッフィのリフレクターと自らの鬼火によって身代わりを維持しつつ、祟り目で大ダメージを与えていく。
ローブシンが特殊フェアリーやメガフシギバナに対しては壁を貼っても相手にできないので、そのようなローブシンの障害となる相手を影踏みでキャッチして確実に処理することでローブシンの通りを良くする役目も担う。そのためフェアリーへの打点となるヘドロ爆弾の搭載。
また、ヘドロ爆弾は気合球や道連れと違い、相手が状態異常でない時の安定した打点となる。
手に入れられるものならヘドロ爆弾はヘドロウェーブにしたいところだが、ヘドロ爆弾の方が毒になる確率が高く、ヘドロ爆弾による毒→祟り目で倒せるようになる局面も何度かあったためこれはこれでいいのかもしれない。
■ローブシン
ドレインパンチ/マッハパンチ/はたき落とす/ビルドアップ 弱点保険
意地っ張り 199-202-136-*-86-66
第5世代で猛威を振るった壁下でビルドアップを積むローブシン。
XYではフェアリー技・飛行技による弱点攻撃と鬼火が蔓延している為、特性根性・弱点保険持ちでの運用。
実際のオフでの試合ではローブシンを選出した9試合中4試合でクレセリアのサイコキネシスやマリルリのじゃれつくによって弱点保険が発動し、発動した試合はすべて勝つことが出来た。
実質手ぶらになってしまう事もあるが、選出画面でクレセリア・マリルリ・クチート・ファイアローを見ても基本選出を歪まされることがなく、発動した際の制圧力は凄まじい物があるのでこの構築において必要不可欠な道具と言えるだろう。
配分についても既に各所で触れられているが、改めて配分を詰め直した。
各ダメージについては以下の通り。
◆防御面
- A112力持ちマリルリのじゃれつく最高乱数以外耐え
- B1段階上昇でA146拘り鉢巻ファイアローのブレイブバード確定耐え
- B1段階上昇でメガクチートのじゃれつく高乱数耐え(87.5%)
- B2段階上昇+リフレクターでA112力持ちマリルリのA6段階上昇じゃれつく確定耐え
◆攻撃面
- A3段階上昇(ビルドアップ1回+弱点保険発動時)はたき落とす+マッハパンチで持ち物を持っている227-189クレセリアをはたき落とすとマッハパンチのダメージがどちらも最低乱数の時以外落とせる
- A3段階上昇ドレインパンチで207-100マリルリ確定2発
- A3段階上昇ドレインパンチ2回+マッハパンチで204-101オボンの実マリルリ確定
- A2段階上昇ドレインパンチ+マッハパンチで157-145メガクチート確定
- A3段階上昇ドレインパンチで157-145メガクチートを中乱数1発(62.5%)
- H153-A133-B91拘り鉢巻ファイアローに対し、ビルドアップ1回使用時にブレイブバードを受けてから弱点保険発動(A3段階上昇)のドレインパンチ+ブレイブバードの反動ダメージで同ファイアローを確定
■マンムー
氷柱針/地震/氷の礫/馬鹿力 命の珠
陽気 185-182-101-*-80-145
クレッフィが誘う挑発ボルトロス、電磁波が効かない上にボルトチェンジで掻き回してくるサンダー・ライコウ・ボルトロス・ライボルト等の電気タイプ、ローブシンの展開が困難なエルフーン、ローブシンで打ち合うことが困難なグライオンの抑制や、初手で展開してくるカバルドンやランドロスの処理速度の向上といった基本選出で対応しづらい要素の穴埋めを出来るポケモンを探したところマンムーが見つかった。
積極的に電気タイプやグライオンを見てから投げていきたいので気合の襷ではなく、後続に負担をかけられる命の珠での採用。
壁を使わずとも活躍できるポケモンだが、壁下では馬鹿力を使いメガガルーラとの打ち合いも可能となる。
個人的にマンムーというポケモンを使うことには少し抵抗があったが、予想をはるかに上回る活躍をしてくれた。
性格はキノガッサやヒードランを抜くため念の為に素早さに補正をかけたが、このパーティにおけるマンムーの役割上は意地っ張りの方が機能すると思われる。
■キノガッサ
キノコの胞子/タネマシンガン/マッハパンチ/岩石封じ 気合の襷
陽気 135-182-101-*-80-134
相手に展開される前にキノコの胞子で妨害できる、カバルドンやラグラージのステルスロックから展開する構築に強い、クレッフィが不利を取られてしまうボルトロス・ライコウ・ロトム・リザードン、ローブシンが辛いニンフィアやサーナイトに気合の襷を持つことで無理矢理対処できるといった理由から採用。
クレッフィはリザードンのような物理か特殊か分からない上に弱点を突いてくるような相手に対しては電磁波しかできずに退場してしまい全く壁を貼れずに後続に託すことになって展開的に不利になってしまうが、初手にキノガッサを置くことでそのような状況を防ぐことができる。
■ボルトロス(化身)
10万ボルト/めざめるパワー氷/電磁波/挑発 オボンの実
臆病 164-*-98-159-101-179
- HP:4n
- A133拘り鉢巻ファイアローのフレアドライブ≒A200ガブリアスの逆鱗確定耐え
- オボンの実発動込みでA182ガブリアスの岩石封じ確定2発耐え
- A182ガブリアスのストーンエッジ高乱数耐え(87.5%)
- オボンの実発動込みでC177ボルトロスの10万ボルトを高乱数2発耐え(約89%)
電磁波からのゲンガーへの展開や、挑発による小さくなる系やビビヨンのような展開の妨害となるのは勿論、キノガッサで見たいリザードンやニンフィア等のポケモンが複数いたり、キノガッサで見たいポケモンと一緒にフシギバナ等が同時にいる場合においても対応できるようにする為の駒。
場持ちを良くするためにオボンの実。
■選出例
基本選出。壁を貼ったり電磁波をした後は相手によってゲンガーかローブシンを展開するか選ぶ。
前述の通りクレッフィは体力が減っていても仕事をするので捨ててゲンガーかローブシンを死に出しするのではなく、クレッフィを一旦引かせてゲンガーかローブシンを投げるといった立ち回りを行うのが理想。
相手に化身ボルトロスやグライオンがいた時はマンムーが選出に絡んでくる。
リザードンや化身ボルトロスがいる時には襷ガッサで誤魔化す方が展開的に不利にならない。
壁展開が望めない相手に対して行う選出。
■選出率
クレッフィ:11/11
ゲンガー:6/11
ローブシン:9/11
マンムー:5/11
キノガッサ:2/11
ボルトロス:0/11
影の功労者マンムー。
■総括
自分がシングルのオフで壁ブシン構築を使うのは5世代を通してみても初めての試みだったが、改めて違う視点で壁下のビルドブシンの性能を思い知らされることとなった。弱点保険が発動した時の気持ち良さは何ものにも代えがたい。
メガゲンガーについては間違いなく破格の性能を持ったポケモンであるという認識は当初からあったものの、運用が難しいというイメージが合った中で、この構築のメガゲンガーは運用法が明確かつ強力で構築にとてもマッチしており、メガゲンガーのポテンシャルの高さを最大限まで引き出せていると感じた。
また、クレッフィ・化身ボルトロス・ゲンガー・キノガッサといった一般的に嫌われているポケモンで固められており選出画面で相手の顔が歪む姿を見るのが面白かった。
対戦ログは長いので下記に畳んでおきます。
スタッフ・参加者の皆さんお疲れ様でした。
第2回あめおふ!使用構築 オーロット+メガヘラクロス
ポケモン | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
オーロット | 守る | 身代わり | 宿木の種 | 呪い | オボンの実 | 収穫 |
ヒードラン | オーバーヒート | ラスターカノン | 大地の力 | 悪の波動 | 拘り眼鏡 | |
ポリゴン2 | 冷凍ビーム | イカサマ | 電磁波 | 自己再生 | 進化の輝石 | トレース |
ヘラクロス | インファイト | ミサイル針 | ロックブラスト | タネマシンガン | ヘラクロスナイト | 自信過剰 |
ボルトロス | 10万ボルト | めざめるパワー氷 | 電磁波 | 挑発 | ゴツゴツメット | 化身フォルム/悪戯心 |
ガブリアス | 逆鱗 | 地震 | 岩石封じ | ステルスロック | 気合の襷 | 鮫肌 |
最近までポケモンから少し離れ気味でしたが、半年弱振りに関東でシングルのオフがあるということで参加してきました。
キュウコンブロックを5-2で2位通過、決勝トーナメント1回戦負けのベスト16で終了。
使用構築は以下の構築を更に本人と話し合って煮詰めたものを使用。
http://d.hatena.ne.jp/aori_5/20140105/1388880297
http://d.hatena.ne.jp/aori_5/20140119
味方の電磁波によるサポートからオーロットやヘラクロスを動きやすくする事が主な狙い。
以下個別(ダメージ計算の確率は記載がない限り急所未考慮)
■オーロット
守る/身代わり/宿木の種/呪い オボンの実
図太い 192-*-140-*-103-76
選出率:5/8
特性の収穫に加えて守ると身代わりを挟むことで非常に高い確率でオボンの実を回収するため、ポイズンヒールグライオンや霰下のアイスボティトドゼルガのように扱うことが出来る。
グライオンやトドゼルガと比べると天候によるダメージソースはないが、宿木の種を使うことでそれに近い動きが可能。
また、オボンと宿木によって回復が容易である点と、宿木が効かない身代わり持ちや草タイプ等に対して遂行できる技という点を考慮すると呪いという技はこのオーロットと非常にマッチしている。
守る身代わり宿木を嫌って交換際に出てくる挑発持ちに対しては、呪いを撃ち逃げすることでダメージを蓄積させて対処。
オーロットの性質上味方の電磁波を絡めるのがベストだが、電磁波を絡められない選出をしても十分動くことが出来た。
B特化の理由はガルーラに投げていきたいのは勿論、ガブリアスと対面した時逆鱗を受けて後攻で身代わりを貼ることで自滅や交換を待つといった動きができるため。
予選ではオーロットを選出した4試合全てで勝つことができ、予選抜けに大きく貢献してくれた。
■ヒードラン
オーバーヒート/ラスターカノン/大地の力/悪の波動 拘り眼鏡
臆病 167-*-126-182-126-141
選出率:4/8
ヒードランはオーロットやヘラクロスとの相性が素晴らしいだけでなく、鋼タイプであることや鬼火を無効にできることもあって構築の重要なポジションにいる。
後投げから相手に負担を掛けるため眼鏡。
全体的に相手のヒードランが重いので少しでもミラーで勝てる可能性を高められるよう臆病CS振りにしている。
悪の波動は一貫する場面が多く、怯みで勝ちを拾う場面も多くあり強力だった。
■ポリゴン2
冷凍ビーム/イカサマ/電磁波/自己再生 進化の輝石
図太い 192-*-148-126-120-83(理想:191-*-148-126-120-84)
- A182ガブリアスの鉢巻逆鱗高乱数2発耐え(75%)
- A197メガルカリオのインファイト最高乱数以外耐え(約94%)
C155ゲッコウガの命の珠ハイドロポンプ確定2発耐え、ステルスロックのダメージ1回込みでも中乱数2発耐え(命中率未考慮で約7割)
→ステルスロックのダメージ1回+C155ゲッコウガの命の珠ハイドロポンプ2発確定耐え
※威力120で計算したものを載せてしまいましたが、実際の努力値は威力110前提で調整しているので実数値に問題はありません
- 殆どのギルガルドを抜ける程度のS
選出率:6/8
輝石による高耐久とトレースを活かしてカイリュー、ガブリアス、マリルリ、ギルガルド、ガルーラ、ゲッコウガ、グライオン等様々なポケモンに後投げが可能であり、電磁波でのオーロット展開やヘラクロスのSサポートを行えるため非常に選出機会が多い。
イカサマはガルーラやギルガルドに有効なことは勿論、周知の通り腹太鼓を使いオボンで回復した後のマリルリに対し力持ちをトレースすることで丁度1発で落とすことが出来る。
ちなみに実際に使った個体の配分が色々ミスってHPが192になってしまっていますが191で問題ありません。
■ヘラクロス
インファイト/ミサイル針/ロックブラスト/タネマシンガン ヘラクロスナイト
腕白 メガシンカ前:183-149-127-*-116-117
メガシンカ後:183-209-171-*-126-107
- A194メガガルーラの親子愛猫騙し+捨て身タックル高乱数耐え
- 性格無補正カイリュー・ガブリアスの逆鱗確定2発耐え
- ロックブラスト5発で167-115カイリューを急所考慮で9割程度の確率で落とせる
- S無振りロトム・クレセリア抜き
(全てメガシンカ後の数値で計算)
選出率:6/8
オーロット以外での強力な勝ち筋としてメガヘラクロスを起用。
対面での殴り合いの強さと攻撃範囲の広さを兼ね備えているため単体としては元々最高クラスの性能を誇っているが、加えてBを強化することでより広い範囲と撃ち合えるようになり、とりあえず初手に置くという選択肢を容易に作れるのでとても使いやすかった。
Bの強化と引き換えに火力を犠牲にしている点に関しては、Aを全振りすることで発生するメリットがタネマシンガンで207-135スイクンを7割程度の確率で落とせるようになることと、ミサイル針でガブリアスを落とせる確率が上がる(急所考慮でも5割以下)程度だと思ったのと、逆にAを削ることで困る相手も少ないと思ったので問題無いと踏んだ。
4つ目の技にはスイクンやマリルリを重く見てタネマシンガンを搭載している。
■ボルトロス
10万ボルト/めざめるパワー氷/電磁波/挑発 ゴツゴツメット
臆病 159-*-99-164-100-179
選出率:2/8
電磁波によるオーロットへの展開とヘラクロスのSサポート、スイクンへの遂行速度アップ、挑発による相手の展開妨害、ガブリアスを上から叩けるポケモンとしての採用。全体的に重いメガルカリオ、バシャーモ、メガゲンガー、ビビヨン等を電磁波で無理矢理止めに行くことも。
化身ボルトロスは電気タイプが電磁波を無効化することや技の威力低下等の仕様変更による弱体化が顕著であり思考停止で選出するということが出来なくなってしまったが、それでも状況次第ではしっかりと場を整えられるので相変わらず強力なポケモンだと感じた。
持ち物に関しては特に絶対に必要と言えるものが無かったので無難にゴツゴツメットを持たせたが、やはり活きる場面が多く持たせて正解だった。
■ガブリアス
陽気 183-182-116-*-105-169 気合の襷
選出率0/8
交換を誘発しやすいオーロットと噛み合うステルスロックを撒けて電気の一貫を消すことがこの枠の狙い。
従来カバルドンだった枠を構築全体で少々重めな水ロトム・ボルトロス・ライコウ・ヒードラン・スイクン・リザードン等と戦えるガブリアスに変更。
オフでは選出しなかったが、よくよく振り返ってみるともっと選出する機会はあったと思う。
■選出例
オーロットで行けると踏んだ時に多くなる基本選出。
大抵のクレセガルーラはこの選出で対処可能で、エルフーンが絡んだ構築に対しても頑張れる。
基本選出2。オーロットが出しにくい時やヘラクロスが刺さっている時の選出。
撃ち合いが強いヘラクロスで戦えるだけ戦って相手のガードが緩んだところにボルトロスの電磁波を浴びせてオーロットを展開する。
BW2の襷ガッサ+電磁波ボルト+身代わりガブのような感覚。
■総括
オーロットでの勝ちパターンに持って行くまでの選出や立ち回りには気を使う必要があるものの、一度パターンに入ってしまえば読み合いを放棄して容易に勝つことが出来るので非常に強力な勝ち筋を持った構築だと感じました。
対戦参加63名中オーロットを使ったのは自分だけでしたが、往年の無限グライオンや無限トドゼルガに近いハメ性能を持っているのでもっと増えてもいいポケモンだと思います。
構築単位で厳しい相手に関しては途中でも触れていますが、メインのオーロットとヘラクロスがどちらもメガゲンガーに非常に弱く苦戦を強いられます。
ライコウ・バシャーモ・ヒードラン・メガルカリオらにも弱めなので選出や立ち回りを少しでも間違えたり、型の見極めが出来なければ一気にゲームエンドまで持ち込まれてしまうでしょう。
対戦ログは長いので追記で書いておきます。
主催者・スタッフ・参加者の皆さんお疲れ様でした。
第9回北大阪オフ・第26回シングル厨のつどいオフ
ポケモン | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
ボルトロス | 10万ボルト | めざめるパワー氷 | 電磁波 | 挑発 | 電気のジュエル | 化身フォルム/悪戯心 |
ガブリアス | 逆鱗 | 地震 | 剣の舞 | 身代わり | ドラゴンジュエル | 砂隠れ |
パルシェン | 氷柱針 | ロックブラスト | 氷の礫 | 殻を破る | 命の珠 | スキルリンク |
キノガッサ | キノコの胞子 | タネマシンガン | マッハパンチ | ストーンエッジ | 気合の襷 | テクニシャン |
スイクン | ハイドロポンプ | 冷凍ビーム | 神速 | 絶対零度 | 水のジュエル | |
メタグロス | コメットパンチ | 思念の頭突き | アームハンマー | 大爆発 | 拘り鉢巻 | クリアボディ |
自身第五世代最後のシングルオフに参加。北大阪オフ5-3、シングル厨4-3とどちらも予選抜けまであと一歩及ばず悔しい結果となりました。
最後はカバドリで締めたいという思いがありましたが、回していて難しかったので勝ちに行くにはやはりBW2においてコンスタントに結果を残せたボルトガブになるだろうという考えに至りました。
中身は第2回とりおふで使った構築のウルガモスの枠をメタグロスに変更したものです。変更点のみ書きます。
■メタグロス
コメットパンチ/思念の頭突き/アームハンマー/大爆発 拘り鉢巻
意地っ張り 183-204-151-*-111-95
メタグロスはウルガモスが持っていたクレセリア+ローブシン(+バンギラス)とユキノオーへの耐性と打点を継承しつつ、大爆発で雨やカバドリを崩せる駒として採用。
ウルガモス以上にローブシンへ安定して繰り出すことができるため先発にボルトロスやキノガッサを置くことが多いこのパーティでローブシンと対面した時の逃げ先となる他、パルシェンやラティオス・(スカーフ)ガブリアスの竜技への耐性も高まっておりパーティ全体の安定感が増した。
持ち物は仮想敵に投げてから相手に負担を掛けるため拘り鉢巻。
メインのコメットパンチ、電気や水への打点は勿論ビルドローブシンに後投げからでも処理が追いつく思念の頭突き、ナットレイを初めとした打点となりメタグロスが使うと一貫しやすいアームハンマー、最後は前述の通り大爆発。
トリックがあると受けループにかなり強くなるので是非欲しかったが、この4つほどは重要な技でないと考え泣く泣く不採用。
拘り鉢巻が生む隙はボルトロスの電磁波や気合の襷キノガッサを控えさせることでカバーすることができる。
その他に変更はありませんが以下は構築するにあたり再検討した点
マンムーやローブシンに入る飛行のジュエルを検討したものの、化身ボルトロス・スイクンは勿論ウルガモスをメタグロスに差し替えたことでハッサムに見せる隙が大きくなってしまうことや、ガブリアスやカイリューに対してのめざめるパワー氷が欲しいことを考慮して電気のジュエルのままに。
主に対雨を懸念して瞑想型にするか迷ったが、雨には瞑想スイクンがおらずともそれなりの勝率を確保できており、雨以外を考慮するなら水のジュエルによる瞬発力の高さ、神速という強力な先制技、厳しい構築を相手にした時にでも解決できる可能性を持つ絶対零度という3点がいかなる場面でも腐ること少なく選出しやすくなるという点から結局この型の方がいいという判断に至った。
結果こそ奮わなかったものの、メタグロスを選出した試合はメタグロスがしっかりと活躍してくれた試合が多かったので変更自体は悪いものではなかったと思っています。
ただウルガモスをメタグロスにするとウルガモスの時には中々されなかったクレセリア+鋼という選出を多くされてそれに苦戦してしまうことが多かったので結局は一長一短でしょうか。
仮に命の珠が余っていれば コメットパンチ/バレットパンチ/めざめるパワー炎/大爆発 のような構成で使っても良かったでしょう。
特に何もなければこれが第五世代最後の更新となると思います。
第五世代(特にシングル)は週単位で環境に変化があったと言われるほどで、最初から最後まで飽きること無く楽しむことが出来たので非常に名残惜しいですが、気持ちを切り替えて新作でも頑張りたいです。
あと対戦とは全然関係ありませんが、第五世代では第四世代からオフに出ている従来の層に加えてバトレボ出身の方をはじめ、第五世代からオフに参加するようになった新しい勢力が加わり、そのような層から違った視点からの考えを学んだことも多かったので、そういった意味でも日々新鮮で刺激のある日々を送ることが出来ました。
XYでもどうぞよろしくお願いします。
最後に対戦ログ(敬称略)を載せますが、長いので見たい方だけ続きから見て下さい。
主催者・スタッフ・参加者の皆さんお疲れ様でした。
第3回ポケットモンスター北陸オフ
ポケモン | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
ラティオス | 流星群 | リフレクター | 光の壁 | 神秘の守り | 光の粘土 | |
ボルトロス | 10万ボルト | めざめるパワー氷 | 電磁波 | 挑発 | オボンの実 | 化身フォルム/悪戯心 |
ハッサム | 守る | 虫食い | バレットパンチ | 剣の舞 | 鋼のジュエル | テクニシャン |
ローブシン | ドレインパンチ | マッハパンチ | 岩雪崩 | ビルドアップ | 食べ残し | 鉄の拳 |
バンギラス | 岩雪崩 | 噛み砕く | 馬鹿力 | 炎のパンチ | 拘り鉢巻 | 砂起こし |
ランドロス | 守る | 地震 | 岩雪崩 | 蜻蛉返り | 気合の襷 | 霊獣フォルム |
三連休で北大阪オフと北陸オフに参加してきました。
北大阪オフについてはルールがシングルで今週末にシングル厨の集いオフを控えていることもあり、詳細は後ほどにして今回は北陸オフについて触れます。
北陸オフは北大阪オフの翌日だったので会いたい人も多く居たことや、第五世代のダブルオフの締めとして参加したいという気持ちが強かったので大阪から始発に乗っての強行スケジュールを決めてまで参加することに。
結果は電気ブロックを5-2で2位通過した後に3回勝って決勝に進み、そこで敗れて準優勝でした。
優勝こそ逃してしまったものの、1月のあんぐらオフ以降のやよいオフ・DEXオフチーム戦・8月のあんぐらオフといったダブルのオフで負け越しが続いてしまった中で第五世代の締めに良い結果を残せたことに関しては素直に嬉しく思います。
使用構築についてはrouさんの壁構築を殆ど参考にさせてもらいました。
とは言っても最初はにのさんの構築が強いということを耳にしたのでそちらを参考にしようとしたところ、相手のラティに対するケアが出来るハッサムを採用したいと思ったので結果的にはrouさんの構築に近くなったという感じです。
ローブシンとバンギラスは、にのさんの考えに基づいて型を弄りました。
参考
http://d.hatena.ne.jp/rou-34/20130711/1373536012
http://ameblo.jp/ninonononono/entry-11559221512.html
ほぼ人の構築なのであまり書くことはありませんが一応使った雑感など
■ラティオス
流星群/リフレクター/光の壁/神秘の守り 光の粘土
臆病 187-*-101-150-130-178
壁展開から後続のハッサムとローブシンで積み技を使って試合を決めるので徹底するため光の粘土を持たせ、壁を貼るという仕事をこなすためCS振りで丁度耐えないバンギラスの噛み砕くやウルガモスの虫のさざめきのような攻撃をギリギリ耐えるようになるHS振り。
神秘の守りはキノガッサのキノコの胞子・レパルダスの電磁波・ヤミラミとロトムの鬼火を考慮したものであったものの、実際はほぼ使うことが無かったので直前に守るか電磁波に変えたほうが良かったとも思ったが、下手に変えて後悔するのは嫌だったので渋ってそのままにした。
守るについては相手のラティオスとの同速に負けて壁を貼り損ねても後続のハッサムの起点となるものの、やはり壁を全く貼れずに1体失ってしまうのは痛く特にローブシンを選出していた時は弊害が大きいので欲しい時があり、一方で電磁波は搭載することで壁と流星群を使った後でも腐らないようになるのは勿論、ボルトロスが落ちてしまった後のめざめるパワー炎クレセリアを相手にするのが厳しいのでこちらも保険として欲しくなる時が多かった。
■ボルトロス
10万ボルト/めざめるパワー氷/電磁波/挑発 オボンの実
穏やか 174-*-90-145-143-146 (理想:臆病 185-*-90-145-132-146)
基本的にラティオスと一緒に初手に配置して後続の為に電磁波をばら撒いて場を整える。
多く場に留まるため穏やかでオボンの実持ち。
展開阻止の挑発、霊獣ボルトランドへの打点としてめざめるパワー氷。
配分はC182ラティオスの1.5倍強化流星群13/16、C177サザンドラの1.5倍強化流星群最高乱数以外耐え、Sは意地っ張り霊獣ランドロスや最速80族、そして同じ穏やかボルトロスに負けないように146まで上げたが、ここまで上げるならリグナさんが使われていた臆病の方が明らかに効率がいいことにオフが終わった後に気付く。
直前で配分を直したこともあってこのようなことになってしまいましたが、構築以前の問題なので猛省。
■ハッサム
守る/虫食い/バレットパンチ/剣の舞 鋼のジュエル
意地っ張り 165-200-120-*-100-98
壁下でのエース1。壁展開または相手の流星群使用後を起点に積んでいく。
持ち物は縛り範囲を格段に広げてくれる鋼のジュエルで間違いなかった。
A全振り、多くのメタグロスを抜ける程度のS、余りH。
■ローブシン
ドレインパンチ/マッハパンチ/岩雪崩/ビルドアップ 食べ残し
意地っ張り 212-176-116-*-117-65
壁下でビルドアップを積んでいく第2のエース。
ビルドローブシンの持ち物はシングルにおいてはドレインパンチのダメージと回復量を考慮すると黒帯の方が効率が良いことが多いが、ダブルでは守るで定数ダメージを稼がれてしまう事等を考慮して食べ残し。
サブ技はシャンデラやウルガモスがいる時にでも臆せずローブシンを選出できるようになったりハッサムと並んだ時の攻撃範囲が優秀な岩雪崩を選択。
■バンギラス
岩雪崩/噛み砕く/馬鹿力/炎のパンチ 拘り鉢巻
勇敢 203-204-130-*-125-59
主に他天候への対抗策として。持ち物はシングルのバンギラスの持ち物の中で最も強いとよく言われる事がある拘り鉢巻。
最初はダブルでの鉢巻バンギラスに対して半信半疑だったが、バンギラスの攻撃を1発耐えると思って居座ってきた穏やかボルトロスを岩雪崩で、ズルズキンを馬鹿力で一撃で落としたり、クレセリアやニョロトノの処理速度を高めるなどバンギラスがパーティの補完に留まらず単体で強い駒となり、雨霰トリパ以外のグッドスタッフ系にも積極的に選出出来るのでシングル同様バンギラスを使っていて最も強いと実感できる道具だった。
トリックルームを使うパーティへの選出を見越して最遅。多分麻痺下のスカーフ100族を抜ける62とかの方がいい。
■ランドロス
守る/地震/岩雪崩/蜻蛉返り 気合の襷
陽気 165-196-110-*-100-157
ドリュウズ系統への補完が主なので殆ど選出しない駒。
それなりに1回以上の行動が保証され強気な立ち回りにも繋がる気合の襷。
クレセリアや穏やかボルトロスを確実に上から殴れる陽気。
勝ち筋が強力な上にラティオスで壁を貼ることがバレにくく相手側としては奇襲となる一方で、扱う側はやることが決まっているのでとても使いやすくかつ強力なパーティだと感じました。
壁+積み技というコンセプトなので普段からシングルをメインでやっている人にも使いやすい構築だと思います。
反面片方でも壁を貼り損ねたり特定の相手に電磁波を撒けなかったりすると一気に勝ち筋が減ってしまうので、高火力でこちらのラティオスとボルトロスを落としてくる相手の初手ラティやユキノオー、スカーフ意地っ張りランドロスのようなポケモンが結構厳しい印象です。
以下簡易レポートなど
続きを読む第2回とりおふ! ボルトガブ改
ポケモン | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
ボルトロス | 10万ボルト | めざめるパワー氷 | 電磁波 | 挑発 | 電気のジュエル | 化身フォルム/悪戯心 |
ガブリアス | 逆鱗 | 地震 | 剣の舞 | 身代わり | ドラゴンジュエル | 砂隠れ |
キノガッサ | キノコの胞子 | タネマシンガン | マッハパンチ | ストーンエッジ | 気合の襷 | テクニシャン |
パルシェン | 氷柱針 | ロックブラスト | 氷の礫 | 殻を破る | 命の珠 | スキルリンク |
ウルガモス | 虫のさざめき | 大文字 | めざめるパワー地面 | 蝶の舞 | 虫のジュエル | |
スイクン | ハイドロポンプ | 冷凍ビーム | 神速 | 絶対零度 | 水のジュエル |
自ら主催したチーム戦のオフでフェアリー♂オリーブ 〜ムチムチパンツレスリング〜チームとしてスタッフのオリーブさん・ガチャさんと組みシングル2枠で出場。
チーム・個人共に5勝1敗で予選1位通過、決勝トーナメント1回戦でチームが敗れベスト8、トータルでチーム5勝2敗・個人6勝1敗という結果に終わりました。
構築は2月の委員会オフ・3月の微粒オフで使用した構築をベースに自分が納得できるように弄ったものを使用。チームメイトのオリーブさんにもほぼ同じもの使って頂きました。
どちらも予選は抜けられていましたが使っていて懸念していた点
- バンギラスが呼ぶ脅威を後続でケアするのが難しく、結果として殆ど選出しなかった
- 化身ボルトロスに勝てる駒が少なく、展開次第では相手の後発に化身ボルトロスがいると厳しくなる事が多い
- マンムーorユキノオー+パルシェン耐性(ローブシン・メタグロス等)が薄い
以上3点を解消出来るように調整。
特に真新しい要素はありませんが思うことを以下に記します。
■ボルトロス
10万ボルト/めざめるパワー氷/電磁波/挑発 電気のジュエル
臆病 155-*-90-177-100-179
襷を持ったマンムーやキノガッサに1:1以上取れるジャポの実も気になったが、ボルトガブを使う以上こちらが展開していくには相手の積み技・トリックルーム・壁・無限グライオン・レパルダス等といった相手の展開を防がなくてはならず、挑発が必須と考えたため結局この型に落ち着いた。展開に強い展開は強い。
電気のジュエルはこちらのパルシェンが誘う相手のスイクン・ローブシン・ハッサムと、パーティが誘う相手の化身ボルトロスに刺さる。
■ガブリアス
逆鱗/地震/剣の舞/身代わり ドラゴンジュエル
陽気 183-182-115-*-106-169
今更何も語ることのない型のガブリアス。ボルトロスが相手のバンギラスに打点を持たない以上は必要な駒。
■キノガッサ
キノコの胞子/タネマシンガン/マッハパンチ/ストーンエッジ 気合の襷
陽気 135-182-101-*-80-134
タイマン性能最強の襷ガッサ。
気合パンチをストーンエッジに変更してボルトロス・ウルガモスに勝てるようになったため選出する機会が増えた。
性格はこの構築自体も襷ガッサに弱いのでワンチャンス残せる陽気。
陽気にすると岩雪崩+マッハパンチでもボルトロスが落ちないことがある事、岩雪崩だとボルトロスを一撃で倒せない故ジャポの実を持たれていると1:1以上取られてしまう事、胞子と合わせてあわよくばカイリューやラティオスに殴り勝てる事があるといったことから多少命中率のリスクを負ってでもストーンエッジを採用したい。
ラティオスを甘く見るならキノコの胞子を切ってカイリュー・ローブシン・ハッサムの処理をほぼ確実なものに出来るカウンターも視野と言いたいところだが、同族とユキノオーに強くしたいこと、有利対面になった時に思考停止で使えることを考えてキノコの胞子を選んだ。
■パルシェン
氷柱針/ロックブラスト/氷の礫/殻を破る 命の珠
意地っ張り 147-160-201-*-66-101
物理龍やマンムーを起点に出来る駒として。
この構築では破った後の氷の礫と他の技を連携させてキングドラやドリュウズを倒す事が重要なので命の珠が必須。
細かい点だが配分は防御を201にずらすと陽気ガブリアス・カイリューの逆鱗(地震)やローブシンのドレインパンチといったダメージが変動するのでAを1削ってでもこの数値にするのが好み。
■ウルガモス
虫のさざめき/大文字/めざめるパワー地面/蝶の舞 虫のジュエル
控えめ 161-*-86-204-125-152
バンギラスから変更。バンギラスが持っていたユキノオー・クレセリアへの打点と耐性を継承しつつ不足していたナットレイへの打点の確保も出来ている。
バンギラスを抜くことで雨パの耐性が懸念されるが雨パはボルトロス・キノガッサ・スイクンを絡めれば何とかなると踏んだ。
スイクンがカゴの実から水のジュエルになったことでポイヒガッサが厳しくなったため、見せ合いの段階で相手にポイヒガッサの選出を渋らせる為にもこの変更は必要だったように思う。
変更によってお馴染みのキノガッサ+パルシェン+ウルガモスという選出も可能となった。この選出でキノガッサの死に出しから展開する際に裏のバンギラスやヒードランで止まってしまうとパルシェンを展開できないので虫のジュエル・めざめるパワー地面個体での採用。
最初はノオーガブ考慮で臆病にしていたが、ガブリアスが陽気だとどうにもならず結局相手の性格に依存した対策となってしまうため控えめにした。
恐らくこのパーティで最も選出しない駒。
■スイクン
ハイドロポンプ/冷凍ビーム/神速/絶対零度 水のジュエル
呑気 203-95-149-142-135-98
前回瞑想型だったがパルシェン・マンムー・ローブシンに更に強くしたいこと、先制技での連携を考慮し水のジュエル・神速での起用。
神速はボルトロスが倒し損ねた相手の化身ボルトロスや襷ガッサを被害を受けることなく綺麗に処理出来る。
ジュエルスイクンは積み技に弱い構成になりがちなのでなんだかんだ絶対零度も必要だと感じた。
カゴの実ではなくなったためスイクンの仮想敵とキノガッサが同居している相手が更に辛いが、ウルガモスの項にも記載したようにこちらの6体の並びを見て相手はポイヒガッサを出しにくいはずなので仮想敵がいたら多少無理してでも選出したい。
素早さは念のため準速ローブシン抜きに設定。プレシャススイクンやゴチルゼルあたりに先手を取れる確率も上がる。
昨今では様々なボルトガブ構築が出回っていますが、ジャポボルトで無理矢理にでも電磁波を通してガブリアス・スターミー・シャンデラで避けるといった積極的に運要素を狙う構築と、この構築のような先制技を連携させてダメージレースで勝つものでは見た目は似てても思想はかなり違っているものだと解釈しています。
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