ヒストリアカップ2016 * Resurrection! 使用構築 スターミーケンタWA・改

ポケモン Lv. 技1 技2 技3 技4
スターミー 55 吹雪 10万ボルト 小さくなる 自己再生
ケンタロス 55 伸し掛かり 吹雪 破壊光線 影分身
マルマイン 50 10万ボルト 電磁波 毒々 大爆発
ルージュラ 50 吹雪 サイコキネシス 悪魔のキッス 影分身
サイドン 50 地震 岩雪崩 吹雪 眠る
ラプラス 50 吹雪 10万ボルト 伸し掛かり 眠る

去る7/31に古石場文化センターにて開催されたゴールドさん主催の初代VC対戦オフ・ヒストリアカップに参加してきました。
対戦ルールは第1回公式ルールであるニンテンドウカップ97をほぼ完全に再現したもの。
マリオスタジアムをリアルタイムで視聴していた私はニンテンドウカップ97ルールで対戦することに憧れがあり、初代VCが配信されるやいなや初代対戦のいろはを学びながら厳選・育成を開始しました。
ゴールドさんと昔からお世話になっているあんぐらオフの皆さんの粋な計らいによってこのような初代対戦ができる舞台が用意され、そこで対戦することが本当に楽しみでこの日まで全身全霊を掛けて考察・厳選・育成を行ってきました。


【構築概要】
えりきゃんオフ使用構築をベースに、オフで実際に初めて初代対戦に触れてみて感じたことや、オフ以降の初代VCプレイヤーによる考察や最近の傾向を踏まえて少し手を加えている。
前回オフ後の私見として、このゲームは結局のところ
“いかに自分の吹雪影分身・小さくなるの試行回数を増やすか、そしていかに相手に吹雪影分身・小さくなるを試行させないか”
という単純なことが勝敗に直結しているものと考えた。
なんとも頭の悪そうな考え方だが、実際に初代対戦をしてみると吹雪による凍結と影分身・小さくなるによる回避によっていとも簡単に試合展開がひっくり返ってしまうことを前評判以上に痛感させられたからである。
マルマイン以外の5体に吹雪を、エース格のスターミー・ケンタロスルージュラの3体に影分身・小さくなるを積極採用している。


【個別解説】

  • スターミー Lv.55


吹雪/10万ボルト/小さくなる/自己再生
吹雪が使えてしかもその中で最速であること、吹雪が効かないポケモンに対する打点として10万ボルトを持つこと、高い素早さから(吹雪凍結+)小さくなる+自己再生で展開できること、55ケンタロスに優位が取れること等、良い点を挙げればキリがない文句無しの強さ。
しかし、えりきゃんオフでの反響が大きかったこともあってか、55スターミーへのマークの厳しさを選出の時点で何度も痛感することとなった。
特に前回から変更点はなし。
個体値は上から15-3-11-15-15。


伸し掛かり/吹雪/破壊光線/影分身
相手にルージュラがいる時に出動することが多い。
地震だった枠を影分身に変更。
このケンタロスの技構成については既にゴールドさんやクレアさんも言及されていることだが、サンダースやマルマイン等の電気に対しては伸し掛かり→破壊光線で対処可能なので地震はゲンガーほぼピンポイントの技と言っても過言ではない。
それよりも吹雪で相手を凍結させた後自らで展開できたり、ルージュラとの有利対面時に控えにサイドン等の岩/地面タイプを控えられている場合の安定択と成りうる影分身を採用する方が合理的だと考えた。
個体値は上から15-15-9-15-11。


10万ボルト/電磁波/毒々/大爆発
レベル50でありながら、55スターミーへの切り返し、ケンタロスへの麻痺入れ、後述のサイドンが選出しづらい時の電気誤魔化し等多くの役割を持つ。
マルマインが誘うゴローニャサイドンやナッシーに対して大爆発でターンカットを行い、死に出しルージュラの起点にできる点も良い。
技の変更はなし。マルマインは自分1体で相手を何匹も抜いていくポケモンではなく、場を整えて味方を動きやすくするポケモンだと思っているのであえて影分身を採用していないが、他の方の試合を見ていてマルマインの影分身も強力だと感じた。
個体値は上から10-13-14-15-14。


吹雪/サイコキネシス/悪魔のキッス/影分身
ニンテンドウカップ97ルールを裏で支配する黒幕。
吹雪での凍結or悪魔のキッスによる催眠から影分身を展開するといった初代対戦の闇の部分を1体で全て兼ね備えており、一度有利対面を作ってしまえばレベル50でありながら1体で相手を壊滅or半壊まで追い込む可能性を持っている。
それだけでなく、自らが氷タイプなのでラプラスフリーザーに繰り出して悪魔のキッスで切り返せたり、初代の氷タイプで唯一電気タイプと強気に殴り合える点が頼もしく、特殊耐性が高いことによる運用のしやすさも高く評価している。
個体値は上から15-3-11-15-13。


地震/岩雪崩/吹雪/眠る
ルージュラを使用する上で最も脅威となるのはケンタロスの破壊光線であり、それにリスクを与えるべくサイドンを起用することにした。
また逆に、サイドンが呼んでしまうスターミー・ラプラス・ナッシーに対してはルージュラが軒並み強く、これらが交換で出てきそうなタイミングでルージュラを釣り出しするか、サイドンを捨ててルージュラをこれらのポケモンの前に死に出しすることでこちらの有利な展開に持ち込むことができ、サイドンの採用がルージュラの強さをも引き立ててくれている。
前回は、同じ岩/地面タイプとしてゴローニャを使用したが、ゴローニャに繰り出されるスターミーやナッシーに対しリスクを与える技がなく簡単にこれらの脅威を呼んでしまうことがネックであった。
しかし、サイドンは吹雪を使えるためスターミーやナッシーへの交換という選択肢が相手にとって大きなリスクへと変わる。
しかもサイドンが使う吹雪というのは、凍結が期待できない氷タイプに対してタイプ一致岩雪崩の脅威があり交換からは出てきにくいと考えられるため、電気タイプとの有利対面時に吹雪が安定択となりやすい(ただし相手の6体にスターミーやナッシーがおらずラプラスのみがいる場合、サイドンに対してラプラスを出すという選択肢が相手にはあるので、その時は岩雪崩が最も安定択となる)。
その他、ゴローニャと比べると攻撃力が高く、レベル52までのサンダースを地震で、レベル52までのフリーザーを岩雪崩でそれぞれ確定1発にする火力も魅力。
最後の1枠にこれといって欲しい技はなかったため、サンダースに絶対負けないように眠るを搭載した。
今回実戦で眠るを使う場面はなかったが、参加者のサンダースの多くが10万ボルト/毒々/影分身/眠るという構成だったため結果的に眠るを選んだことは正解だったのだろう。
個体値は上から11-15-12-15-13。


吹雪/10万ボルト/伸し掛かり/眠る
オフの数日前まではナッシー(カントーの姿)だった枠。しかし、脳内シミュレーションでナッシーを使う場面が思い浮かばずラプラスへ回帰。多くのポケモンと打ち合える頼もしさとえりきゃんオフでの活躍を買った。
数が少ないフーディンや地面耐性よりも吹雪耐性を優先した形となった。
前回あまりにも歌うが当たらなかったのでルージュラへの打点となり麻痺を狙える伸し掛かりに変更している。
その反面、今回のオフでは逆に歌うを採用したラプラスが多かったためこの枠は再度要検討。
個体値は上から14-5-13-15-12。
当初は物理攻撃を使わないこと前提に厳選したため攻撃が低い上、育成時にタウリンを投与していないため努力値が振りきれておらず、実数値も1低い。

  • オフを終えて

優勝どころか決勝トーナメント進出すらも叶わなかったが、優勝者のルイピカさんに唯一の黒星を与えた上でリベンジを果たしたり、構築が最終的にゴールドさんが考えていたものと6体被り(!)で更にケンタロスの技構成も同じものだったことから、スターミー・ケンタロスのWA構築を極限まで突き詰めることができたと自負しており、個人的にはそれなりに満足のいく形でヒストリアカップを終えることができたと思う。


また、個人的にオフ会場の雰囲気が深く印象に残った。
今回、改造は疎か初代名物のセレクトバグすら一切使うこともなく過酷な第1世代での育成を乗り越えた猛者が集まった会場は、間違いなく一つになっていた。
そこには第3世代の頃、過酷な育成環境を乗り越えた廃人達が集うオフと近い何か懐かしい雰囲気が漂っていた。
そんな雰囲気の中、ポケモンオフの聖地であった古石場文化センターにて初代での対戦を楽しめたことは、自分がポケモンに初めて触れた時の頃のことや、2004年3月に初めてあんぐらオフに参加した時の頃を思い出させてくれた。


雑感を箇条書き。

スターミーやルージュラの吹雪を枯渇させることができて熱い。

ルージュラさえ葬れればレベル55でなくても良い。

これが台頭すればケンタロスは結局55が安定?

  • 97カップ優勝者・宮沢徹君 未来人説

今や55エース編成のスタンダードとなりつつある55スターミー・ケンタロスのWA+マルマインルージュラの組み合わせを97年当時から使用しているだけでなく、スターミーとケンタロス1体だけでは対応しにくいフリーザーとルージュラの組み合わせに強い55ガルーラを採用しているあたり未来からやってきたとしか思えない。


主催のゴールドさん・スタッフの皆さん、本当にお疲れ様でした。
そしてこのような素晴らしい企画を考案し、実現くれたことに本当に感謝しています。
前代未聞のこの企画を成功にまで導くまでの努力は並大抵のことではなかったと思います。
早速第2回の開催も決定したとのことで今からまた楽しみです。
参加者の皆さんもお疲れ様でした。


以下、予選・フリー対戦・エキシビション全9試合の対戦ログです(敬称略)。

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第57回えりきゃんオフ使用構築 スターミーケンタWA

 

ポケモン Lv. 技1 技2 技3 技4
スターミー 55 吹雪 10万ボルト 小さくなる 自己再生
ケンタロス 55 伸し掛かり 地震 吹雪 破壊光線
マルマイン 50 10万ボルト 電磁波 毒々 大爆発
ゴローニャ 50 地震 岩雪崩 伸し掛かり 大爆発
ラプラス 50 吹雪 10万ボルト 歌う 眠る
ナッシー 50 サイコキネシス 眠り粉 宿木の種 大爆発


ゴールドさん主催のヒストリアカップに向けて初代対戦の準備を進めてきましたが、その前にえりきゃんオフがほぼ同じルールにて開かれるということで前哨戦も兼ねて参加。
結果はというと決勝にてルイピカさんに敗北し、準優勝でした。
ヒストリアカップ終了まで記事を公開するつもりはありませんでしたが、せっかくなので簡易的に記録に残しておきます。
使用したのはタイトルの通りレベル55のスターミーとケンタロスによるダブルエース構築です。

  • スターミー Lv.55


吹雪/10万ボルト/小さくなる/自己再生
技範囲が広い上に吹雪が使えるポケモンで最速、ケンタロスの上を取れる、再生回復+分身が使えるなど明らかに強すぎると思ったのでレベル55のエースにて起用した。
97カップ当時レベル55のスターミーが少なかったことが不思議なくらい強かった。


伸し掛かり/地震/吹雪/破壊光線
スターミーが出しにくい相手の組み合わせに対して出動させる。
絶対的有利な相手も絶対的不利な相手もいないため採用理由を見いだしにくく、構築に組み込むことに疑問を覚えたが、実際に相手にしてみると伸し掛かりや吹雪の追加効果によって机上論の何倍も強力なポケモンだと改めて感じた。


10万ボルト/電磁波/毒々/大爆発
元々この枠は55サンダースで考えていたが、55スターミーを使う上で相手のサンダースや55スターミーへの切り返しが欲しかったため同時選出できるマルマインになった。(50サンダースでは55スターミーに先手を取れない)
エースが動きやすくなる電磁波と分身対策の毒々を相手によって使い分けていく。


地震/岩雪崩/伸し掛かり/大爆発
55スターミーのお供。
初代対戦にめざめるパワーという技は存在せず、さらにVC版環境においては波乗りライチュウが使用できないためほぼ完璧に電気タイプを封殺することができる。
しかし、実戦では6体にゴローニャがいてもサンダースは出されるし、ナッシーや吹雪を恐れて選出することができなかった。要検討枠。


吹雪/10万ボルト/歌う/眠る
吹雪受けとしての採用。フリーザーに負けないようにするため眠る搭載。
数少ないナッシー対面で有利を取れるポケモンでもある。
今後ルージュラとの選択に悩まされるところだが、ラプラスケンタロス対面で堂々と動けるメリットがあるなど甲乙付けがたい。
歌うは試験的に採用した技だが、ルージュラが流行るようであれば選択肢として挙がってくるだろう。

  • ナッシー Lv.50


サイコキネシス/眠り粉/宿木の種/大爆発
吹雪やサンダースのミサイル針を恐れて選出ができなかったが、実際に使われると眠り粉と大爆発で実質2体持っていかれる恐怖に怯えながら相手をしなければならない。
今後選出の仕方を煮詰めていきたいと思った。


  • 雑感

・結局ケンタロスは強い
・みんな55スターミーの強さに気付いていた
・今後はルージュラ対策をしっかりと
・吹雪と影分身(小さくなる)が絡むと毎試合必ずドラマが起こる
・吹雪と影分身が強すぎて遅いポケモンは極力使いたくない
・先人の考えは偉大だ


最後に決勝の対戦動画を貼って締めたいと思います。

スクリーンで試合している時は、64マリオスタジアムを見て憧れていた舞台に20年経って自分が立ったみたいで不思議な気分でした。
ポケモン対戦でここまでエキサイトしたのは久しぶりだなあと(笑)


主催のえりきゃんさん、参加者の皆さん、お疲れ様でした。
7月末のヒストリアカップに向けて今日からまた全力で駆け抜けていきたいと思います。

バトレボオフ使用構築から振り返るDPシングル環境

  

ポケモン 技1 技2 技3 技4 持ち物
ゲンガー 催眠術 シャドーボール 気合球 大爆発 気合の襷
ミロカロス 催眠術 波乗り 冷凍ビーム 自己再生 ラムの実
サンダー 10万ボルト 毒々 羽休め 寝言 オボンの実
ライコウ 守る 身代わり 毒々 10万ボルト 食べ残し
メタグロス コメットパンチ 地震 バレットパンチ 大爆発 オッカの実
ガブリアス 逆鱗 地震 炎の牙 剣の舞 ヤチェの実

昨年12/26に現役バトレボ勢である、すのーさん主催の第二回関東バトレボ・GS合同オフに参加。
3世代シングルや4世代GS、5世代シングル等過去作の様々なルールで対戦させて頂いたが、今回はその中でも特に4世代シングル環境について改めて触れていこうと思う。
というのもオフに参加してみて06〜08年のダイヤモンド・パールのオフ環境でリアルタイムで対戦していた自分と現役のバトレボ勢との間では、考え方にいくつかのギャップが生じており、実際私が使用した構築や当時の話で現役バトレボ勢に驚かれることが節々で見られた。
そこで、今後のバトレボ環境発展に期待し、4世代黎明期の環境を知ってもらおうと思い筆を執ることにした。

一つ注意して欲しいのは、当時の環境と言っても関東のオフ環境であった流れを紹介するだけだということ。
他地域のオフや、バトレボのランダム対戦・フレンド対戦にはもっと別の流れがあったかもしれないのでここに書いてある事が全てだと断言するつもりはない。


当日使用した構築は冒頭の通り。この構築は、DP環境後期で使用されていた所謂「桂馬パ」に近いものとなる。
勿論、今回の対戦会のレギュレーションであるバトレボ環境に沿って構築されたものではないが、あえて当時の構築で臨んでみることにした。

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第3回あめおふ!優勝構築 ニャオバシャガルーラ偽装猫の手ニャオニクス


ポケモン 技1 技2 技3 技4 持ち物 備考
ニャオニクス 猫の手 身代わり 瞑想 サイコキネシス 食べ残し ♂/悪戯心
キノガッサ 守る 気合パンチ カウンター キノコの胞子 レッドカード ポイズンヒール
フワライド トリック 道連れ ゴーストダイブ 空を飛ぶ 拘りスカーフ 誘爆
ガルーラ 地球投げ 地震 岩雪崩 身代わり ガルーラナイト 早起き
バシャーモ 守る 飛び膝蹴り オーバーヒート バトンタッチ 気合の襷 加速
クレセリア サイコキネシス 冷凍ビーム 電磁波 三日月の舞 オボンの実  


去る10/11に行われた第3回あめおふ!に参加してきました。
7-2で予選2位通過の後、決勝トーナメントで4回勝って優勝を飾ることが出来ました。
早速以下から構築について触れていきます。


【概要】
ニャオニクス+弱点保険バトンバシャーモ+メガガルーラの並びに見せて実際は悪戯心ニャオニクスで猫の手+キノコの胞子を展開してから瞑想を積んでいく構築。
今回もあおりさんに構築を貰いました(本人による記事:http://d.hatena.ne.jp/aori_5/20141013
キノコの胞子枠にはドーブルではやることがバレてしまうので自然にどの構築にも入ってくるキノガッサを選択。
ニャオニクスキノガッサに加え、3体目の猫の手で出ない技だけで構成されたポケモンとしてはメタモンが定番だが、これもバレてしまうので却下とし、代わりに今回はフワライドを選んだ。
基本選出であるニャオニクス+キノガッサ+フワライドで対応できない相手は以下の通り。

(ただし、ナットレイグライオンについては表択のニャオバシャガルーラのギミックを考慮すると出てこないことも多い)


これらの相手に対しては裏選出であるメガガルーラバシャーモクレセリアを駆使して対応できるよう試みた。
これ以外にも強力な先制技を持つファイアロー、連続攻撃を持つメガヘラクロスメガガルーラ、身代わりを貫通してくるハイパーボイスを使うニンフィアサーナイト、悪戯心挑発を持つ化身ボルトロス等が懸念されるが、これらのポケモンに対しては裏選出は勿論、基本選出でも打開策を用意出来たので幅広い構築に基本選出を行うことが可能となっている。


【個別】
ニャオニクス(♂)

猫の手/身代わり/瞑想/サイコキネシス 食べ残し
臆病 177-*-126-108-102-138

猫の手胞子のギミックについてはもはや説明不要だと思うので省略。
まずCを瞑想2回でメガガルーラを2発で落とせるまで確保し、メガヘラクロスへのダメージがずれるところまで振った。
残りはキノガッサとその近辺を抜ける程度のS、メガガルーラファイアローへの耐性を高めるためBに配分。
サイコキネシスは悪タイプ(主にバンギラス)に無効化されるが、表択のニャオバシャガルーラという並びを見てバンギラスが出てくることは考えにくいこと、またキノガッサバシャーモという2体の格闘で圧力を掛けていることを考慮し、バンギラスがいても構わず選出することがある。
攻撃技にはサイコショックや悪の波動も選択肢にあるが、単純に威力を追求した結果サイコキネシスに落ち着いた。


キノガッサ

守る/気合パンチ/カウンター/キノコの胞子 レッドカード
腕白 163-150-145-*-85-90

猫の手絡みの構築においての定番のキノガッサ
レッドカードはニャオニクスの猫の手胞子をラムの実+身代わりによって対応されてしまったり、フワライドで道連れを連打しているところに相手に身代わりや積み技を展開されてしまった時にキノガッサを繰り出し、レッドカードを発動させて相手を退場させて場をリセットさせるといったリスクケアを期待して持たせた。
実際にはそのような状況に加え、対面から攻撃してきたポケモンを追い出し、代わりに出てきた控えのポケモンにキノコの胞子やカウンターが決まるなど、思わぬ動きで相手を翻弄することもあった。
その他、化身ボルトロスの挑発に対しても、
1.ボルトロス挑発 ニャオニクス猫の手失敗
2.ニャオニクスキノガッサに交代 ボルトロス攻撃、キノガッサレッドカード発動、ボルトロス控えの誰かと交代
といった流れを組めるので、この後にニャオニクスを再び化身ボルトロス以外のポケモンとうまく対峙させるようにすれば、再度ニャオニクスを展開するチャンスが生まれるため、多少無理矢理ではあるが、化身ボルトロス入り構築に対しても基本選出が可能となった。
ちなみに配分については、167-145にするとA200意地っ張りガブリアスの鉢巻逆鱗をも確定で耐えるようになる上にDに配分せずともボルトロスの珠めざ氷を耐えるのでHBに振り切ったほうがいいが、普通に毒毒玉を持たせる構想もあったので育成済みだったHP163の個体を使用した。


■フワライド

トリック/道連れ/ゴーストダイブ/空を飛ぶ 拘りスカーフ
陽気 225-118-79-*-74-145

猫の手で出ない技だけで構成されたポケモンとしてフワライドを選ぶ最大のメリットは、フワライド=小さくなるバトンという印象がとても強いので表択である壁+バトンのギミックに絡んでいるように見せられるところにある。
それだけでなくスカーフトリックからの猫の手胞子展開の補佐や道連れが強力で腐ることが少ない。
さらにフワライドは基本選出で懸念される対ファイアローメガガルーラ・メガヘラクロスにおいて重要な役割を担っている。
ファイアローは挑発を使いたいからなのかニャオバシャガルーラの並びを見てよく初手に出てくるが、それに合わせてフワライドを出してスカーフトリックをすることで、挑発をスカーフを渡して封じてニャオニクスの負担を軽減させることが可能。
ファイアローの持ち物が鉢巻や命の珠のような強化アイテムであった場合も同様に、スカーフを渡すことでブレイブバードの威力を下げられるためニャオニクスの負担軽減となる。
メガガルーラやメガヘラクロスに対しては耐性を活かして交換からでも繰り出しやすく、そこから道連れで処理できる。
これは体感だが、フワライドはやはり小さくなるバトンの印象が強く一瞬でも隙を見せたくないという考えからなのか、フワライドを前に交換や変化技を使う相手は少なく、即座に攻撃してくれることが大半であったので道連れはとても決まりやすかった。


■ガルーラ

地球投げ/地震/岩雪崩/身代わり ガルーラナイト
陽気 メガシンカ前:189-132-101-*-107-156
    メガシンカ後:189-162-121-*-127-167

基本選出で対応できない範囲を見るための構成。
まずエルフーン・ピクシー・グライオンナットレイらに打点を持つために地球投げが必須。
岩雪崩と身代わりは裏選出がガルーラとバシャーモが固定となるためそれにより面倒になるクレセリアを誤魔化せる技として。
最後は範囲を考えてギルガルド等多くのポケモンに有効な地震
冷凍ビーム/シャドーボールのような特殊ではなく物理を選択した理由としては、後述のバシャーモの加速バトンやクレセリアの電磁波との兼ね合いを考慮してのこと。


バシャーモ

守る/飛び膝蹴り/オーバーヒート/バトンタッチ 気合の襷
無邪気 155-147-90-156-80-145(理想値:155-147-90-156-81-145)

投げガルーラを選出する際に厳しくなるメガゲンガー+αを意識した構成。
バトンタッチはガルーラへ加速バトンを行うことは勿論、ソーナンスのアンコールから逃れることもできる。
ソーナンスはガルーラの岩雪崩でカウンターのダメージを最小限に抑えつつ怯みを狙い突破を図る。

余談ですが、Dだけ理想値ではないのは6世代産の色違い個体であるためです。
そのD個体値も28〜29とかなり高く理想値から1低い程度であること、また色違いであることで(このバシャーモメガシンカしないことがわかると5世代の教え技がない事がバレてしまうリスクを伴うものの)相手が勝手にバシャーモメガシンカするものだと思ってくれることを期待して色違い個体を使うに至りました。


クレセリア

サイコキネシス/冷凍ビーム/電磁波/三日月の舞 オボンの実
控えめ 196-*-141-138-151-136(めざ炎個体)

ガルーラとバシャーモだとガブリアスや格闘が怪しいのである程度耐性があるクレセリアで補完。
バシャーモヘラクロスへの打点となるサイコキネシスガブリアスやボルトランドに強くなれる冷凍ビーム、ガルーラを再利用するための三日月の舞、ガルーラと噛み合う電磁波。
クレセリア自身が打ち合いに参加しやすくなり、かつ起点になりにくく、長所である耐久力も維持できる控えめCSオボン。
メガバンギラスの上から電磁波を放つのが非常に強力だった。


基本選出と裏選出を採用順で紹介したが、実際の相手視点での選出画面にはこのように映る。

オフの全13試合中7試合で基本選出を行ったが、並びを見せただけでニャオニクスの猫の手胞子のギミックがバレることは一度もなく、基本選出をした7試合は全て勝つことが出来た。


■全体的な総括・余談
ギミックが通る相手には急所に被弾して負けるといったような不確定要素が絡んでくることがほぼ無いので安定感がある上、相手の驚く反応を見るのも含めて使っていてとても楽しい構築でした。
ちなみにこの手の構築はTODに弱いのでレート向けの構築でないことは予め断っておきます。


ムーバー解禁後の6世代のシングルのオフには3回出てきましたが、何れもスタンダードな構築ではなくどこかにギミックが仕込まれている構築で参加しました。
そして全て予選抜け以上の結果を残せたことで感じたこととしては、6世代は5世代に比べギミックに対してのストッパーが強化されわかりやすいテコ入れがされていることは火を見るよりも明らかではあるももの、結局はギミックが仕込まれている構築を突き詰めて勝てるならばそちらの安定するということです(少なくともオフ会での対戦では)。


恐らくこの第3回あめおふ!がXY環境で自らが参加する最後の対戦オフとなります。
そのような中で優勝という最高の結果を残すことができました。
私のオフ会での優勝は2010年の第4世代のオフ以来の事であり、第5世代では良くても準優勝止まりだったので久しぶりに一花咲かせる事ができて、ただただ感無量です。
約1か月後にはORASでの環境がスタートしますが、私がポケモンの対戦を本格的に始めるきっかけとなったルビー・サファイアのリメイクということでより一層力を入れて頑張りたいと思います。


主催・スタッフ・参加者の皆さん、応援・祝福の言葉をくれた皆さん、そしてあおりさんを始めとし構築に関わってくれた皆さん、本当にありがとうございました。
ORASできっとまた会いましょう!


以下全13試合のログ(敬称略・相手選出はアイコンの左側3体)

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第29回シングル厨のつどいオフ使用構築 壁ゲンガーブシン

ポケモン 技1 技2 技3 技4 持ち物 備考
クレッフィ リフレクター 光の壁 電磁波 イカサマ 光の粘土 悪戯心
ゲンガー 祟り目 ヘドロ爆弾 鬼火 身代わり ゲンガナイト  
ローブシン ドレインパンチ マッハパンチ はたき落とす ビルドアップ 弱点保険 根性
マンムー 地震 氷柱針 氷の礫 馬鹿力 命の珠 厚い脂肪
キノガッサ キノコの胞子 タネマシンガン マッハパンチ 岩石封じ 気合の襷 テクニシャン
ボルトロス 10万ボルト めざめるパワー氷 電磁波 挑発 オボンの実 化身/悪戯心


半年ぶりのオフ参加、シングル厨だけで見ると5世代最後の開催以来の参加となりました。
ユキノオーブロックを7-2で予選1位通過、決勝トーナメント2回戦負けのベスト16で終了。


構築はクレッフィの両壁と電磁波から鬼火祟り目メガゲンガーを展開するという案をあおりさんから貰いそこから詰めていきました。
(本人による記事:http://d.hatena.ne.jp/aori_5/20140817
電磁波を入れることのできない電気タイプ等の特殊方面に対してはゲンガーとの相性がよく第5世代の壁構築で猛威を振るったビルドローブシンを投入することで対処することに。
クレッフィ+ゲンガー+ローブシンを基本選出とし、基本選出では対応できない相手を回しながら見極めて残り3体で補完することで最終的な6体を決定しました。


クレッフィ

リフレクター/光の壁/電磁波/イカサマ 光の粘土
図太い 164-*-157-*-108-95

壁を貼るポケモンにはライコウラティオスアグノム等が挙げられる中でクレッフィを選んだ理由は

  • 悪戯心で確実に先手で壁を貼れるので相手の拘りスカーフ等に弱くない
  • 同じく悪戯心で先制電磁波を使える
  • 鋼・フェアリーというタイプが優秀でありゲンガーとの縦の相性が良い
  • 体力が消耗しても悪戯心で確実に先手を取って行動できるので、体力が消耗したクレッフィを温存して試合の後半でもう一度壁や電磁波を使い、試合前半で展開しなかったゲンガーかローブシンのどちらかを再度展開させるという選択肢が得られる
  • イカサマが広い範囲に最低限の打点を確保することが出来る上、相手のA上昇系の積み技に対する対抗手段となるので起点になりにくい

持ち物は役割に添って光の粘土、配分はガブリアスメガガルーラを安定させるためHB特化。


■ゲンガー

祟り目/ヘドロ爆弾/鬼火/身代わり ゲンガナイト
臆病 メガシンカ前:135-*-81-182-95-178
    メガシンカ後:135-*-101-222-115-200

特殊方面に対してはクレッフィの光の壁と電磁波で、物理方面に対してはクレッフィのリフレクターと自らの鬼火によって身代わりを維持しつつ、祟り目で大ダメージを与えていく。
ローブシンが特殊フェアリーやメガフシギバナに対しては壁を貼っても相手にできないので、そのようなローブシンの障害となる相手を影踏みでキャッチして確実に処理することでローブシンの通りを良くする役目も担う。そのためフェアリーへの打点となるヘドロ爆弾の搭載。
また、ヘドロ爆弾は気合球や道連れと違い、相手が状態異常でない時の安定した打点となる。
手に入れられるものならヘドロ爆弾はヘドロウェーブにしたいところだが、ヘドロ爆弾の方が毒になる確率が高く、ヘドロ爆弾による毒→祟り目で倒せるようになる局面も何度かあったためこれはこれでいいのかもしれない。


ローブシン

ドレインパンチ/マッハパンチ/はたき落とす/ビルドアップ 弱点保険
意地っ張り 199-202-136-*-86-66

第5世代で猛威を振るった壁下でビルドアップを積むローブシン
XYではフェアリー技・飛行技による弱点攻撃と鬼火が蔓延している為、特性根性・弱点保険持ちでの運用。
実際のオフでの試合ではローブシンを選出した9試合中4試合でクレセリアサイコキネシスマリルリのじゃれつくによって弱点保険が発動し、発動した試合はすべて勝つことが出来た。
実質手ぶらになってしまう事もあるが、選出画面でクレセリアマリルリクチートファイアローを見ても基本選出を歪まされることがなく、発動した際の制圧力は凄まじい物があるのでこの構築において必要不可欠な道具と言えるだろう。
配分についても既に各所で触れられているが、改めて配分を詰め直した。
各ダメージについては以下の通り。

◆防御面

◆攻撃面


マンムー

氷柱針/地震/氷の礫/馬鹿力 命の珠
陽気 185-182-101-*-80-145

クレッフィが誘う挑発ボルトロス、電磁波が効かない上にボルトチェンジで掻き回してくるサンダー・ライコウボルトロスライボルト等の電気タイプ、ローブシンの展開が困難なエルフーンローブシンで打ち合うことが困難なグライオンの抑制や、初手で展開してくるカバルドンランドロスの処理速度の向上といった基本選出で対応しづらい要素の穴埋めを出来るポケモンを探したところマンムーが見つかった。
積極的に電気タイプやグライオンを見てから投げていきたいので気合の襷ではなく、後続に負担をかけられる命の珠での採用。
壁を使わずとも活躍できるポケモンだが、壁下では馬鹿力を使いメガガルーラとの打ち合いも可能となる。
個人的にマンムーというポケモンを使うことには少し抵抗があったが、予想をはるかに上回る活躍をしてくれた。
性格はキノガッサヒードランを抜くため念の為に素早さに補正をかけたが、このパーティにおけるマンムーの役割上は意地っ張りの方が機能すると思われる。


キノガッサ

キノコの胞子/タネマシンガン/マッハパンチ/岩石封じ 気合の襷
陽気 135-182-101-*-80-134

相手に展開される前にキノコの胞子で妨害できる、カバルドンラグラージステルスロックから展開する構築に強い、クレッフィが不利を取られてしまうボルトロスライコウロトムリザードンローブシンが辛いニンフィアサーナイトに気合の襷を持つことで無理矢理対処できるといった理由から採用。
クレッフィリザードンのような物理か特殊か分からない上に弱点を突いてくるような相手に対しては電磁波しかできずに退場してしまい全く壁を貼れずに後続に託すことになって展開的に不利になってしまうが、初手にキノガッサを置くことでそのような状況を防ぐことができる。


ボルトロス(化身)

10万ボルト/めざめるパワー氷/電磁波/挑発 オボンの実
臆病 164-*-98-159-101-179

電磁波からのゲンガーへの展開や、挑発による小さくなる系やビビヨンのような展開の妨害となるのは勿論、キノガッサで見たいリザードンニンフィア等のポケモンが複数いたり、キノガッサで見たいポケモンと一緒にフシギバナ等が同時にいる場合においても対応できるようにする為の駒。
場持ちを良くするためにオボンの実。


■選出例

基本選出。壁を貼ったり電磁波をした後は相手によってゲンガーかローブシンを展開するか選ぶ。
前述の通りクレッフィは体力が減っていても仕事をするので捨ててゲンガーかローブシンを死に出しするのではなく、クレッフィを一旦引かせてゲンガーかローブシンを投げるといった立ち回りを行うのが理想。

相手に化身ボルトロスグライオンがいた時はマンムーが選出に絡んでくる。

リザードンや化身ボルトロスがいる時には襷ガッサで誤魔化す方が展開的に不利にならない。

壁展開が望めない相手に対して行う選出。


■選出率
クレッフィ:11/11
ゲンガー:6/11
ローブシン:9/11
マンムー:5/11
キノガッサ:2/11
ボルトロス:0/11


影の功労者マンムー


■総括
自分がシングルのオフで壁ブシン構築を使うのは5世代を通してみても初めての試みだったが、改めて違う視点で壁下のビルドブシンの性能を思い知らされることとなった。弱点保険が発動した時の気持ち良さは何ものにも代えがたい。
メガゲンガーについては間違いなく破格の性能を持ったポケモンであるという認識は当初からあったものの、運用が難しいというイメージが合った中で、この構築のメガゲンガーは運用法が明確かつ強力で構築にとてもマッチしており、メガゲンガーのポテンシャルの高さを最大限まで引き出せていると感じた。
また、クレッフィ・化身ボルトロス・ゲンガー・キノガッサといった一般的に嫌われているポケモンで固められており選出画面で相手の顔が歪む姿を見るのが面白かった。



対戦ログは長いので下記に畳んでおきます。
スタッフ・参加者の皆さんお疲れ様でした。

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第2回あめおふ!使用構築 オーロット+メガヘラクロス

  

ポケモン 技1 技2 技3 技4 持ち物 備考
オーロット 守る 身代わり 宿木の種 呪い オボンの実 収穫
ヒードラン オーバーヒート ラスターカノン 大地の力 悪の波動 拘り眼鏡  
ポリゴン2 冷凍ビーム イカサマ 電磁波 自己再生 進化の輝石 トレース
ヘラクロス インファイト ミサイル針 ロックブラスト タネマシンガン ヘラクロスナイト 自信過剰
ボルトロス 10万ボルト めざめるパワー氷 電磁波 挑発 ゴツゴツメット 化身フォルム/悪戯心
ガブリアス 逆鱗 地震 岩石封じ ステルスロック 気合の襷 鮫肌


最近までポケモンから少し離れ気味でしたが、半年弱振りに関東でシングルのオフがあるということで参加してきました。
キュウコンブロックを5-2で2位通過、決勝トーナメント1回戦負けのベスト16で終了。


使用構築は以下の構築を更に本人と話し合って煮詰めたものを使用。
http://d.hatena.ne.jp/aori_5/20140105/1388880297
http://d.hatena.ne.jp/aori_5/20140119
味方の電磁波によるサポートからオーロットヘラクロスを動きやすくする事が主な狙い。
以下個別(ダメージ計算の確率は記載がない限り急所未考慮)


オーロット

守る/身代わり/宿木の種/呪い オボンの実
図太い 192-*-140-*-103-76
選出率:5/8

特性の収穫に加えて守ると身代わりを挟むことで非常に高い確率でオボンの実を回収するため、ポイズンヒールグライオンや霰下のアイスボティトドゼルガのように扱うことが出来る。
グライオントドゼルガと比べると天候によるダメージソースはないが、宿木の種を使うことでそれに近い動きが可能。
また、オボンと宿木によって回復が容易である点と、宿木が効かない身代わり持ちや草タイプ等に対して遂行できる技という点を考慮すると呪いという技はこのオーロットと非常にマッチしている。
守る身代わり宿木を嫌って交換際に出てくる挑発持ちに対しては、呪いを撃ち逃げすることでダメージを蓄積させて対処。
オーロットの性質上味方の電磁波を絡めるのがベストだが、電磁波を絡められない選出をしても十分動くことが出来た。
B特化の理由はガルーラに投げていきたいのは勿論、ガブリアスと対面した時逆鱗を受けて後攻で身代わりを貼ることで自滅や交換を待つといった動きができるため。
予選ではオーロットを選出した4試合全てで勝つことができ、予選抜けに大きく貢献してくれた。


ヒードラン

オーバーヒート/ラスターカノン/大地の力/悪の波動 拘り眼鏡
臆病 167-*-126-182-126-141
選出率:4/8

ヒードランオーロットヘラクロスとの相性が素晴らしいだけでなく、鋼タイプであることや鬼火を無効にできることもあって構築の重要なポジションにいる。
後投げから相手に負担を掛けるため眼鏡。
全体的に相手のヒードランが重いので少しでもミラーで勝てる可能性を高められるよう臆病CS振りにしている。
悪の波動は一貫する場面が多く、怯みで勝ちを拾う場面も多くあり強力だった。


ポリゴン2

冷凍ビーム/イカサマ/電磁波/自己再生 進化の輝石
図太い 192-*-148-126-120-83(理想:191-*-148-126-120-84)

ステルスロックのダメージ1回+C155ゲッコウガの命の珠ハイドロポンプ2発確定耐え
※威力120で計算したものを載せてしまいましたが、実際の努力値は威力110前提で調整しているので実数値に問題はありません

選出率:6/8

輝石による高耐久とトレースを活かしてカイリューガブリアスマリルリギルガルド、ガルーラ、ゲッコウガグライオン等様々なポケモンに後投げが可能であり、電磁波でのオーロット展開やヘラクロスのSサポートを行えるため非常に選出機会が多い。
イカサマはガルーラやギルガルドに有効なことは勿論、周知の通り腹太鼓を使いオボンで回復した後のマリルリに対し力持ちをトレースすることで丁度1発で落とすことが出来る。
ちなみに実際に使った個体の配分が色々ミスってHPが192になってしまっていますが191で問題ありません。


ヘラクロス

インファイト/ミサイル針/ロックブラスト/タネマシンガン ヘラクロスナイト
腕白 メガシンカ前:183-149-127-*-116-117
    メガシンカ後:183-209-171-*-126-107

(全てメガシンカ後の数値で計算)
選出率:6/8

オーロット以外での強力な勝ち筋としてメガヘラクロスを起用。
対面での殴り合いの強さと攻撃範囲の広さを兼ね備えているため単体としては元々最高クラスの性能を誇っているが、加えてBを強化することでより広い範囲と撃ち合えるようになり、とりあえず初手に置くという選択肢を容易に作れるのでとても使いやすかった。
Bの強化と引き換えに火力を犠牲にしている点に関しては、Aを全振りすることで発生するメリットがタネマシンガンで207-135スイクンを7割程度の確率で落とせるようになることと、ミサイル針でガブリアスを落とせる確率が上がる(急所考慮でも5割以下)程度だと思ったのと、逆にAを削ることで困る相手も少ないと思ったので問題無いと踏んだ。
4つ目の技にはスイクンマリルリを重く見てタネマシンガンを搭載している。


ボルトロス

10万ボルト/めざめるパワー氷/電磁波/挑発 ゴツゴツメット
臆病 159-*-99-164-100-179

選出率:2/8

電磁波によるオーロットへの展開とヘラクロスのSサポート、スイクンへの遂行速度アップ、挑発による相手の展開妨害、ガブリアスを上から叩けるポケモンとしての採用。全体的に重いメガルカリオバシャーモメガゲンガービビヨン等を電磁波で無理矢理止めに行くことも。
化身ボルトロスは電気タイプが電磁波を無効化することや技の威力低下等の仕様変更による弱体化が顕著であり思考停止で選出するということが出来なくなってしまったが、それでも状況次第ではしっかりと場を整えられるので相変わらず強力なポケモンだと感じた。
持ち物に関しては特に絶対に必要と言えるものが無かったので無難にゴツゴツメットを持たせたが、やはり活きる場面が多く持たせて正解だった。


ガブリアス

陽気 183-182-116-*-105-169 気合の襷
選出率0/8

交換を誘発しやすいオーロットと噛み合うステルスロックを撒けて電気の一貫を消すことがこの枠の狙い。
従来カバルドンだった枠を構築全体で少々重めな水ロトムボルトロスライコウヒードランスイクンリザードン等と戦えるガブリアスに変更。
オフでは選出しなかったが、よくよく振り返ってみるともっと選出する機会はあったと思う。



■選出例

オーロットで行けると踏んだ時に多くなる基本選出。
大抵のクレセガルーラはこの選出で対処可能で、エルフーンが絡んだ構築に対しても頑張れる。

基本選出2。オーロットが出しにくい時やヘラクロスが刺さっている時の選出。

撃ち合いが強いヘラクロスで戦えるだけ戦って相手のガードが緩んだところにボルトロスの電磁波を浴びせてオーロットを展開する。
BW2の襷ガッサ+電磁波ボルト+身代わりガブのような感覚。



■総括
オーロットでの勝ちパターンに持って行くまでの選出や立ち回りには気を使う必要があるものの、一度パターンに入ってしまえば読み合いを放棄して容易に勝つことが出来るので非常に強力な勝ち筋を持った構築だと感じました。
対戦参加63名中オーロットを使ったのは自分だけでしたが、往年の無限グライオンや無限トドゼルガに近いハメ性能を持っているのでもっと増えてもいいポケモンだと思います。
構築単位で厳しい相手に関しては途中でも触れていますが、メインのオーロットヘラクロスがどちらもメガゲンガーに非常に弱く苦戦を強いられます。
ライコウバシャーモヒードランメガルカリオらにも弱めなので選出や立ち回りを少しでも間違えたり、型の見極めが出来なければ一気にゲームエンドまで持ち込まれてしまうでしょう。


対戦ログは長いので追記で書いておきます。
主催者・スタッフ・参加者の皆さんお疲れ様でした。

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第9回北大阪オフ・第26回シングル厨のつどいオフ


ポケモン 技1 技2 技3 技4 持ち物 備考
ボルトロス 10万ボルト めざめるパワー氷 電磁波 挑発 電気のジュエル 化身フォルム/悪戯心
ガブリアス 逆鱗 地震 剣の舞 身代わり ドラゴンジュエル 砂隠れ
パルシェン 氷柱針 ロックブラスト 氷の礫 殻を破る 命の珠 スキルリンク
キノガッサ キノコの胞子 タネマシンガン マッハパンチ ストーンエッジ 気合の襷 テクニシャン
スイクン ハイドロポンプ 冷凍ビーム 神速 絶対零度 水のジュエル  
メタグロス コメットパンチ 思念の頭突き アームハンマー 大爆発 拘り鉢巻 クリアボディ


自身第五世代最後のシングルオフに参加。北大阪オフ5-3、シングル厨4-3とどちらも予選抜けまであと一歩及ばず悔しい結果となりました。
最後はカバドリで締めたいという思いがありましたが、回していて難しかったので勝ちに行くにはやはりBW2においてコンスタントに結果を残せたボルトガブになるだろうという考えに至りました。
中身は第2回とりおふで使った構築ウルガモスの枠をメタグロスに変更したものです。変更点のみ書きます。


メタグロス
コメットパンチ/思念の頭突き/アームハンマー/大爆発 拘り鉢巻
意地っ張り 183-204-151-*-111-95


メタグロスウルガモスが持っていたクレセリアローブシン(+バンギラス)とユキノオーへの耐性と打点を継承しつつ、大爆発で雨やカバドリを崩せる駒として採用。
ウルガモス以上にローブシンへ安定して繰り出すことができるため先発にボルトロスキノガッサを置くことが多いこのパーティでローブシンと対面した時の逃げ先となる他、パルシェンラティオス・(スカーフ)ガブリアスの竜技への耐性も高まっておりパーティ全体の安定感が増した。
持ち物は仮想敵に投げてから相手に負担を掛けるため拘り鉢巻。
メインのコメットパンチ、電気や水への打点は勿論ビルドローブシンに後投げからでも処理が追いつく思念の頭突き、ナットレイを初めとした打点となりメタグロスが使うと一貫しやすいアームハンマー、最後は前述の通り大爆発。
トリックがあると受けループにかなり強くなるので是非欲しかったが、この4つほどは重要な技でないと考え泣く泣く不採用。
拘り鉢巻が生む隙はボルトロスの電磁波や気合の襷キノガッサを控えさせることでカバーすることができる。


その他に変更はありませんが以下は構築するにあたり再検討した点

マンムーローブシンに入る飛行のジュエルを検討したものの、化身ボルトロススイクンは勿論ウルガモスメタグロスに差し替えたことでハッサムに見せる隙が大きくなってしまうことや、ガブリアスカイリューに対してのめざめるパワー氷が欲しいことを考慮して電気のジュエルのままに。

主に対雨を懸念して瞑想型にするか迷ったが、雨には瞑想スイクンがおらずともそれなりの勝率を確保できており、雨以外を考慮するなら水のジュエルによる瞬発力の高さ、神速という強力な先制技、厳しい構築を相手にした時にでも解決できる可能性を持つ絶対零度という3点がいかなる場面でも腐ること少なく選出しやすくなるという点から結局この型の方がいいという判断に至った。


結果こそ奮わなかったものの、メタグロスを選出した試合はメタグロスがしっかりと活躍してくれた試合が多かったので変更自体は悪いものではなかったと思っています。
ただウルガモスメタグロスにするとウルガモスの時には中々されなかったクレセリア+鋼という選出を多くされてそれに苦戦してしまうことが多かったので結局は一長一短でしょうか。
仮に命の珠が余っていれば コメットパンチ/バレットパンチ/めざめるパワー炎/大爆発 のような構成で使っても良かったでしょう。


特に何もなければこれが第五世代最後の更新となると思います。
第五世代(特にシングル)は週単位で環境に変化があったと言われるほどで、最初から最後まで飽きること無く楽しむことが出来たので非常に名残惜しいですが、気持ちを切り替えて新作でも頑張りたいです。
あと対戦とは全然関係ありませんが、第五世代では第四世代からオフに出ている従来の層に加えてバトレボ出身の方をはじめ、第五世代からオフに参加するようになった新しい勢力が加わり、そのような層から違った視点からの考えを学んだことも多かったので、そういった意味でも日々新鮮で刺激のある日々を送ることが出来ました。
XYでもどうぞよろしくお願いします。


最後に対戦ログ(敬称略)を載せますが、長いので見たい方だけ続きから見て下さい。
主催者・スタッフ・参加者の皆さんお疲れ様でした。

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