第23回シングル厨の集いオフ使用パーティ ボルトロスソーナンス入りメタモン構築


ポケモン 技1 技2 技3 技4 持ち物 備考
メタモン 変身 - - - 拘りスカーフ 変わり者/めざめるパワー岩個体
ボルトロス 10万ボルト めざめるパワー氷 威張る 電磁波 気合のタスキ 化身フォルム/悪戯心
ソーナンス カウンター ミラーコート アンコール 道連れ オボンの実 影踏み
バンギラス 龍の舞 ストーンエッジ 冷凍パンチ 馬鹿力 ラムの実 砂起こし
ローブシン ドレインパンチ マッハパンチ 空元気 しっぺ返し 火炎玉 根性
カイリュー 逆鱗 神速 馬鹿力 寝言 拘り鉢巻 マルチスケイル


第23回シングル厨の集いオフに参加してきました。
BW2が発売されて初めて参加するオフということで何かBW2の新要素を使って参加したいと思い、新たに解禁された特性変わり者のメタモンに可能性を感じて構築を考えました。


【変わり者メタモンの仕様】
・場に出るだけで特性が発動し、技の「へんしん」を使った時と同じように目の前の相手に変身する(事前に身代わりを貼られていると無効化される)。
・「へんしん」の効果では外見、HP以外の能力値、特性、ステータス変化をコピーする。
 →特性砂かきやすいすい、蝶の舞や殻を破るといった積み技で暴走するポケモンの抑止力に成りうる。
・めざめるパワーのタイプ・威力はメタモン自身の個体値に依存する。
・変身後のPPは全て5になる。技のPPが0になっても一度引っ込めて再び場に出せばPPはまた5に戻る。


以上のことを踏まえて構築した結果がこの6体となります。


メタモン

生意気 155-*-68-*-74-48
このパーティのメイン。
一度変身しても控えに戻せばまた別のポケモンに変身できること、同族に対し同速勝負を回避出来るということから拘りスカーフが使いやすいと判断。
相手のガブリアスラティオスキングドラといった攻撃が一貫しやすいドラゴンタイプに変身したり、物理タイプのポケモンボルトロスで威張ってメタモンを出して変身するなどして2タテ・3タテを図る。
個体値をめざめるパワー岩になるよう調整することで、ウルガモスパルシェンに積み技を使われても死に出しからの変身で能力変化をコピーして迅速に処理することができる。
努力値はHP以外無振り。気休め程度だが、能力値はダウンロード対策で特防>防御、素早さは威嚇対策で最遅とした。



ボルトロス

臆病 155-*-90-177-100-179
優秀な攻撃範囲と気合のタスキでのタイマン性能の高さを活かして戦えるだけ戦ってメタモンに繋いでいく。
状況によっては死に際に相手の物理系のポケモンに威張る仕掛けて退場し、攻撃が2段階上昇した拘りスカーフメタモンの降臨を狙う。
メタモンの為の威張る採用だが、どうしようもない時運ゲーを仕掛けることも出来るのも大きな利点。
構築にソーナンスがいること、レパルダス対策になるということで挑発も欲しいが、無難に電磁波に。



ソーナンス

図太い 296-*-121-*-80-53
ボルトロスメタモンの選出をする際弊害となるカイリューローブシンマンムーパルシェンといったポケモンを処理するためにソーナンスを投入。リフレクターや光の壁にも対応しやすい、同じ拘りスカーフメタモンに対応しやすいという利点も。
相手が攻撃してきた場合はカウンター/ミラーコート/道連れで1:1以上の交換を行ってからタイマンが強いボルトロスと拘りスカーフメタモンで戦うことができ、一方で積み技を使ってこようものならアンコールからメタモンに繋いで相手の積み技の恩恵を受けつつ拘りスカーフで素早く攻撃に転じることができる。
陽気カイリューの鉢巻逆鱗に対し確実に後出し出来るよう図太いでほぼHPと防御に特化にした。


ここまでの初手ボルトロスメタモンソーナンスを基本選出とし、4体目以降は基本選出では対処が難しい相手の穴埋めをしていく。


バンギラス

陽気 175-186-131-*-120-124
基本選出ではユキノオー入りや受けループに対し無力なので龍の舞を搭載したバンギラスを採用。
電磁波ラッキーに対応できるようラムの実を持たせている。
格闘技が蹴手繰りではなく馬鹿力なのはナットレイやラッキーへのダメージを考慮してのこと。


ローブシン

意地っ張り 183-210-138-*-86-73
基本選出ではバンギラスやカバドリが厳しいため火炎玉持ちローブシンを採用。
ドレインパンチマッハパンチ、空元気までは間違いなく入ってきて残り1枠はゴツゴツメット持ちカバルドンに有利を取れるビルドアップと迷ったが、バンギラスと一緒にブルンゲル等が居た際に選出しにくくなるのが嫌なのでしっぺ返しを搭載することにした(雷パンチでも良かったかもしれない)。
努力値配分に関しては一般的なものをベースとしたが、カバルドンに先手を取る確率を少しでも上げるため素早さを若干高めに設定。
バンギラスローブシンソーナンスの形になっており、メタモンを選出できない場合はこの選出でも普通に強い上見た目的にも綺麗纏めることが出来た。


カイリュー

陽気 167-186-115-*-120-145
最後は上記5体では相手の化身ボルトロスが厳しいため対ボルトロス以外でも活躍が期待できるカイリューを採用した。拘り鉢巻神速でボルトロスを処理しにいく。
逆鱗、神速、馬鹿力で攻撃範囲は十分補完されていると考えたため最後の枠に寝言を搭載。
これはカイリューに限ったことではないが、寝言を搭載することでキノガッサに対する安心感が生まれ、立ち回りの精度がよりよい物になる効果も期待出来る。



以下対戦レポート(敬称略)、オフを終えての雑感など。





・対戦レポート(オノノクスグループ)

ぺやんぐ ×


相:ラッキー ガブリアス エアームド

自:バンギラス ローブシン ソーナンス


受けループのような構築なのでバンギラスの選出が確定。
バンギラスではドクロッグガブリアスが厳しいためソーナンスエアームドクレセリア以外にはそこそこ戦えそうなローブシンで3体決定。
初手はラッキーとバンギラスが対面。ラッキーが電磁波で突っ張ってきても交換してもいいようにローブシンを合わせると相手はガブリアスに交換。
ここまで格闘が一貫しているのでもう1体はクレセリアあたりかと思い空元気を放つと最後の1体はエアームドであった。
まだローブシンの体力に余裕があり、HPを削りきれば羽休めをされようが後攻でドレインパンチを撃てるためドレインパンチで突っ張ると鉄壁を使われそうもいかなくなる。
仕方がないのでソーナンスでアンコールしてからバンギラスに繋いで龍の舞を使うと相手はガブリアスに交換。
エアームドの鉄壁があるとはいえガブリアスを処理すれば龍の舞バンギラスで勝てると踏んだのでガブリアスローブシンを当てて捨てた後、死に出しソーナンスで2体掛かりでガブリアスを処理。
ガブリアスを処理するとラッキーを出され、地球投げをアンコールしてソーナンスを落としてもらいつつバンギラスを死に出し。
龍の舞するとエアームド登場。HPが6割程度だったのでストーンエッジで押せるかと思ったが、ストーンエッジを外してしまいこのまま鉄壁と羽休めとゴツゴツメットで粘られて負け。



てんぷら@ ×


相:パルシェン ウルガモス ガブリアス

自:カイリュー メタモン ソーナンス


化身ボルトロス以外基本選出の弊害となるポケモンがいないため、化身ボルトロスに強いカイリューメタモンソーナンスの選出。
初手はカイリューパルシェンが対面したためすぐにソーナンスで処理しに向かう。
道連れを連打して毒菱を巻かれつつも、次の氷柱針で落ちるであろう場面でアンコールを選択すると殻を破るを使ってくれたのでメタモンを出す。
技構成は氷柱針、ハイドロポンプ、毒菱、殻を破るであった。ハイドロポンプを使いたいところだが、毒菱で毒を食らってしまったので守る+身代わりのボルトロスが怖いため氷柱針を拘ることにした。パルシェンの前で氷柱針を使うとパルシェンが引っ込んでウルガモスが出てきて氷柱針で落ちる。
死に出しでパルシェンを出されたのでこちらもソーナンスを捨てて再びメタモンを場に出し、スカーフなのでハイドロポンプ連打で押しきれると思ったがハイドロポンプを外して殻を破るを使われてしまう。
仕方がないのでカイリューで相手のハイドロポンプを受けて再びメタモンを場に出してハイドロポンプを撃つが、気合のタスキで耐えられて返しのハイドロポンプメタモンが落ち、カイリューの神速でパルシェンを落とすも、最後にガブリアスが控えていたので負け。
またも命中80%の壁に阻まれてしまった試合。



ういん ×


相:ハッサム ボルトロス霊 カイリュー

自:ボルトロス メタモン ソーナンス


ポリゴン2が少し鬱陶しいが、基本選出。
初手はボルトロスハッサムが対峙。10万ボルトで攻めたいが、スカーフ霊獣ボルトロスを出されると少し面倒と感じたのでボルトロスを出されてもいいように、居座られても5割でアドバンテージを取れる威張るを選択したが、居座られて動かれてトンボ返りからカイリューを展開されてしまい、神速でボルトロスを処理されてしまう(何故ここでソーナンスを投げなかったのか自分でもわからない)。
後はソーナンスカイリューを処理するも、霊獣ボルトロスハッサムにいいようにやられて負け。
初手は仮に霊獣ボルトロスの降臨を許しても後ろのメタモンならボルトチェンジを許さずカバーできないこともなかったので10万ボルトで良かった。
こちらの立ち回りがあまりにも雑で反省すべき試合の一つ。



ねっちー ×


相:ニョロトノ マンムー キングドラ

自:ボルトロス メタモン ソーナンス


雨パに対してもナットレイがいなければボルトロスメタモンソーナンスの基本選出をしていく。最終的にメタモンキングドラに変身して龍の波動連打で勝てる状況を作りたい。
初手はボルトロスニョロトノが対峙。マンムーが出てきそうな雰囲気だがスカーフで突っ張られたりしても困るので無難に10万ボルトするとマンムー登場。
ソーナンスを出してステルスロックを撒かれ、その後は氷柱針に対し道連れ連打。
次の氷柱針で落ちるだろうという局面でアンコールすると氷の礫をされてしまいソーナンスが耐えて道連れ状態が解除されてしまった。
そこでやむを得ずメタモンマンムーを受けに行くと厚い脂肪ではないらしく氷の礫で結構なダメージを受けてしまい、地震で対抗するも耐えられて氷の礫圏内まで入れられてしまったので、ソーナンス捨ててボルトロスを死に出し。
相手のマンムーは手負いだったのでステルスロック+氷の礫をギリギリ耐えてめざめるパワーで処理。
相手は死に出しで体力満タンのニョロトノを出してきて、恐らくボルトロスの10万ボルト程度なら一発耐えてくると踏んで威張るをするも動かれてしまい負け。
裏はキングドラだったそうなのでボルトロスニョロトノを突破してメタモンキングドラに変身できれば恐らく勝てていたが、その確率は5割以下だったので仕方ない。



桂馬 ◯


相:ハッサム サンダー ランドロス

自:ボルトロス メタモン ソーナンス


無難に基本選出。
初手はまたボルトロスハッサムが対面。10万ボルトをスカーフランドロスで受けられてとんぼ返りされるとだるいが、前の試合の反省を生かし10万ボルトで攻撃。ハッサムは居座ったので半分弱ダメージを与えつつ、とんぼ返りで半分弱食らって相手はサンダーを展開。
ソーナンスを投げるか若干悩んだが、この時点で相手の3体目が見えていないので少しでもサンダーを削ろうと10万ボルトで攻め、返しの10万ボルトをギリギリ耐える。
再び10万ボルトで追い詰めると相手は電磁波。死に際に電磁波を打って退場しようとするとしびれてしまい羽休めで回復されてしまう。
羽休めで粘られるのが面倒なのでソーナンスを投げる。電磁波をアンコールしてボルトロスに繋げて電磁波するとラムで回復。
次のターンも電磁波をするとランドロスを交換で出されて無効化される。
とんぼ返りでの展開が厄介なのでメタモンを投げて逆に次のターンとんぼ返りの展開を出来るようにカバー。とんぼ返りからサンダーが出る。
めざめるパワー氷を恐れてとんぼ返りでソーナンスへつなぐとめざめるパワー。アンコールすると10万ボルトを急所にあびてしまうが(オボンの実発動)、次のターンギリギリ耐えてミラーコートでサンダーを処理することに成功。
相手は死に出しでランドロス。ここもとんぼ返りからハッサムへ展開されると嫌なのでメタモンランドロスに変身させ、ハッサムと戦える体制を整えることにした。メタモンを投げるとやはりとんぼ返りで、ハッサムが場に出る。
控えにランドロスがいて地震を打ちにくい場面だが相手はバレットパンチ、耐えて返しの地震ハッサムを落とす。
最後のランドロスが死に出しされたのでメタモンを一旦引かせてソーナンスストーンエッジで落ちてもらい、ボルトロスを死に出しで威張る、動かれてストーンエッジで落とされ、メタモンを出して攻撃が2段階上がったランドロスに変身、相手も拘りスカーフだったので同速で先に動かれるも、混乱で自傷してくれたので逆鱗でランドロスを落として勝ち。
色々と運が絡んだ試合だったが、最後はメタモンの良さを発揮させることが出来た。
BV:48-51072-08403


ツボ ◯


相:カイリュー ニョロトノ (キングドラ

自:ボルトロス メタモン ソーナンス


ナットレイのいない雨パなので基本選出。
カイリューソーナンスで処理し、ニョロトノボルトロスの10万ボルト1発で落ちて最後のキングドラも10万ボルト+威張るで突破して勝ち(ボルトロスを処理されてもメタモンキングドラに変身で勝ち)。
理想の動きをすることが出来た。


そぷ ◯


相:ボルトロス ランドロス霊 ハッサム

自:ボルトロス メタモン ソーナンス


化身ボルトロスがいるのでカイリューを選出したいが、するとスイクンが重くなる。
メタモンソーナンスは選出したいのでボルトロスが来ないことを祈ってカイリューではなくボルトロスを選出。
するといきなり化身ボルトロスが対峙。5割で動きを封じられるのでノータイムで威張るを選択すると外れてしまい電磁波を浴びてしまう。
引き続き威張ると相手はランドロスに交代。とんぼ返りが嫌で、自傷すればアドバンテージを取れるのでメタモンを出すと自傷してくれる。次のターンストーンエッジランドロスを倒すことが出来た。
相手は死に出しでボルトロス。めざめるパワー氷をソーナンスで受けてアンコールすると相手はボルトチェンジハッサムを展開。
ソーナンス捨てでアンコールすると馬鹿力を選んでくれたのでそのままソーナンスハッサムを処理。
最後は相手満タンのボルトロス1体とこちらが麻痺した満タンのボルトロスと満タンのメタモン
電磁波より威張るの方が動きを封じる確率が高いのでまずは威張ると動かれて10万ボルトを食らう。
次に電磁波を浴びせると混乱が解けて10万ボルトでボルトロスがやられる。
しかし、メタモンが相手の電磁波に屈すること無く10万ボルト2回当てて勝ち。



しらほた ×


相:カイリュー キュウコン マニューラ

自:ボルトロス ソーナンス ローブシン


マニューラが厳しいので基本選出を若干崩してローブシンを選出。
キュウコンバンギラスも選出したかったが、スイクンガブリアスビリジオンと戦えるボルトロスガブリアスカイリューの為にソーナンスが欲しかったので切ることに。
初手にカイリューが出てきたので思考停止でソーナンスを投げるとなんと毒々が飛んでくる。
アンコールすると守る。次のターンは羽休めされて羽休めをアンコール。
ボルトロスに繋いで電磁波するとキュウコンが出てくる。10万ボルトで半分以上削ると命の珠大文字で気合のタスキ発動まで持っていかれる。
電光石火を恐れてソーナンスを出すとめざめるパワーだったので電光石火はないようだった。
ソーナンスミラーコート連打するも相手が何度か痺れたためソーナンスが毒のダメージで落ち、ボルトロスを死に出ししてキュウコンを処理。
相手は死に出しでマニューラボルトロスを取っておかないとカイリューへの勝ち筋をなくするので引くと追い打ちで処理させる。
ローブシンも気合のタスキカウンターで処理されて負け。
カイリューの型が完全に想定外のもので厳しい試合であった。



・オフを終えての雑感
総合成績は3-5で負け越してしまいました。
結果こそ奮いませんでしたが、ういんさんとしらほたさんの試合以外はそれなりに善戦出来たと思っています。
その多くがメタモンの強みを存分に活かせた(活かせるはずだった)試合をすることができ、構築のコンセプトは十分発揮することができたからです。
勝った試合からも負けた試合からも多くのヒントを得ることが出来たので色々と収穫があったオフとなりました。


今回のオフでは非常に完成度の高いメタモン入り受けループが優勝しましたが、メタモンソーナンスとの組み合わせも相性抜群だと思うので煮詰めていけば強い構築に仕上がるのではないでしょうか。
この構築はまだまだ発展途上なものだと思うので、今後誰かがソーナンス入りメタモン構築を完成させることを期待つつ自分でも構築を模索していきたいです。
スタッフ並びに参加者の皆さんお疲れ様でした。