【第4回CCS・5世代シングル枠使用構築】ボルトガブ

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ポケモン 持ち物 技1 技2 技3 技4 特性
化身ボルトロス 電気のジュエル 10万ボルト 目覚めるパワー氷 電磁波 挑発 悪戯心
ガブリアス ドラゴンジュエル 逆鱗 地震 剣の舞 身代わり 砂隠れ
キノガッサ 気合の襷 キノコの胞子 タネマシンガン マッハパンチ ストーンエッジ テクニシャン
パルシェン 命の珠 氷柱針 ロックブラスト 氷の礫 殻を破る スキルリンク
スイクン 水のジュエル ハイドロポンプ 冷凍ビーム 神速 絶対零度 プレッシャー
ウルガモス 虫のジュエル 大文字 虫のさざめき 目覚めるパワー地面 蝶の舞 炎の体

発寒厨さん主催の第4回CCSに参加してきました。
ルールは5・6・7世代シングルのチーム戦で、発寒厨さん・あおりさんとチームを組み、私は5世代シングルを担当させて頂きました。
使用構築に関しては私がBW2後期~末期に使用していたものと全く変わりはありません。
元々この構築は当時あおりさんがベースを組み、私が細部を調整してオフや大会で使っていました。

  • 当時の記事

d.hatena.ne.jp
d.hatena.ne.jp

構築内容を知っている方も多いと思いますが、折角の機会ということで改めて構築の細部を紹介したいと思います。

結果

予選:チーム5-3 ワイルドカードにて予選抜け
決勝トーナメント:準決勝敗退でベスト4
個人成績:合計7-3(予選6-2 決勝トーナメント:1-1)

構築概要

ボルトロスキノガッサを主軸とし、積み技による展開と、先制技を主とした連携で相手を崩していく。
ボルトロスキノガッサは、

  • 対面での打ち合いが得意
  • ボルトロスは挑発で、キノガッサはキノコの胞子によって相手に小細工をさせる隙を与えず、起点にされにくい
  • ボルトロスの電磁波と挑発、キノガッサのキノコの胞子で相手を起点にし、後続で展開できる

以上のような特長を持っていることから初手に配置しやすく、有利な展開を手繰り寄せやすい。

また、主要なポケモン(構築)に対して1体で対策を行うというよりは、2~3体の技を絡めることで処理する方針となっている。
ポケモンAの○○という技+ポケモンBの△△という技で相手の~~というポケモンを倒せる”といった連携によるダメージ計算とそれを可能にする立ち回りを構築段階で緻密に行っており、主要な構築に対しては独自の処理ルートを開拓している。
第5世代の特有の持ち物である各種ジュエルをフルに活用した構築といえるだろう。

個別解説

化身ボルトロス

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10万ボルト/目覚めるパワー氷/電磁波/挑発@電気のジュエル
臆病 155(4)-*-90-177(252)-100-179(252)

  • 電気のジュエル10万ボルトで207-136スイクンを確定1発
  • 電気のジュエル10万ボルトで155-100ボルトロスを中乱数1発(8/16)
  • 目覚めるパワー氷威力70で183-106ガブリアス高乱数1発(14/16)

電気タイプにも電磁波が入り、攻撃技の威力が高い全盛期の化身ボルトロス
第5世代のシングル構築には何かしらのギミックが組み込まれていることが殆どで、相手に先にギミックを展開されてしまうと相手のペースで試合が進んで不利になるため、相手の展開を阻止し、なおかつ自らが安全に展開できるようになる挑発は必須と考えている。
電気のジュエルは仮想敵であるスイクンローブシンハッサム等の処理速度を高める他、ミラーでも有効。

ガブリアス

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逆鱗/地震/剣の舞/身代わり@ドラゴンジュエル
陽気 183(252)-182(252)-115-*-106(4)-169(252)

特性は砂隠れ。バンギラスに対しボルトロスの電磁波から展開する。
もはやボルトガブを見せると大抵バンギラスを選出されることはないが、砂嵐がなくとも電磁波→身代わりで痺れ待ちだけでも十分過ぎる程強い。
剣の舞後のドラゴンジュエル逆鱗は、等倍だとHBクレセリア・奇石ポリゴン2程度の耐久がないと耐えられない。

キノガッサ

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キノコの胞子/タネマシンガン/マッハパンチ/ストーンエッジ@気合の襷
陽気 135-182(252)-101(4)-*-80-134(252)

6・7世代でもお馴染みの襷ガッサ。
5世代では岩石封じが弱いので命中に不安を覚えながらもストーンエッジの採用となる。岩雪崩ではジャポボルトに一方的に負けてしまう。
ドリュウズへのダメージを大きくしたいので意地っ張りにしたいところだが、ミラーで極力不利にならないよう渋々陽気にしている。

パルシェン

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氷柱針/ロックブラスト/氷の礫/殻を破る@命の珠
意地っ張り 147(172)-160(244)-201(4)-*-66(4)-101(84)

ボルトロスの挑発からマンムーや物理龍、受けループのラッキーやエアームド相手に展開する。
BW2後期環境以降で命の珠での突破力の高さが有名になりすぎて容易に対処されてしまうようになったため、受けループやマンムー入り雨など限られた構築にしか選出させてもらえないのが現状。

スイクン

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ハイドロポンプ/冷凍ビーム/神速/絶対零度@水のジュエル
呑気 203(220)-95-149(4)-142(252)-136(4)-98(28)

本構築唯一のクッションとも言える存在で、雨・砂・霰・無天候・受けループ等様々な構築に対して柔軟に選出することが出来る。
初手に出したボルトロスキノガッサローブシンと対峙してしまった時の引き先として運用することも多い。
水のジュエルハイドロポンプは、ウルガモスローブシンハッサムカバルドン・破ったパルシェン等を迅速に処理し、ボルトロスの安易な受け出しも許さない。
これだけなら普通のスイクンでも実現できるが、対面での打ち合いに強くなり連携にも使える神速と、数値受けの突破手段として絶対零度は必要なのでプレシャスボール個体での採用となる。
反省点としては、珠やジュエルを持ったハッサムに先制したいことがあるので火力を削ることも視野に入れたい。

ウルガモス

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大文字/虫のさざめき/目覚めるパワー地面/蝶の舞@虫のジュエル
控えめ 161(4)-*-86(4)-204(248)-125-152(252)

キノガッサ+パルシェン+ウルガモスの並びとしてではなく上記5体の補完での採用である。
6枠目に求めることとしては

以上の要件であり、それを満たしているのがウルガモスであった。
また、拘り鉢巻持ちのメタグロスでもこの条件をほぼ満たしており、実際に使用したことがあったが、読み外して拘りたくない技で拘ってしまった後のケアが難しく、私は結局ウルガモスに落ち着いた。

選出

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バンギガブ・バンギグライ・クレセローブ・電気無効なしの雨・受けループ等といったボルトガブの通りがいい構築に対しての選出。
環境末期はパルシェンへのマークが厳しく、スイクンを選出する方が多かった。

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相手にラティオスカイリューボルトロス等の、こちらのボルトロスに強い駒を初手に出されてもケアできるよう試みた選出で、最も多く選出するパターン。
キノガッサで相手のこちらのボルトロスに強い駒を倒し(疲弊させ)、ボルトロスの通りを良くして最後は電磁波からガブリアスを降臨させるのが理想。
相手のスカガブには気を付けたい。

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マンムーorイノムー入り雨への選出。
マンムーイノムーパルシェンを繰り出してダメージレースで勝つ。
キングドラは、氷の礫・神速・マッハパンチといった先制技等の連携で処理する。
初手にニョロトノと対峙したらスカーフや襷を警戒してスイクンに引きたい。

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カバドリへの基本選出。
ボルトロスの挑発でカバルドンを牽制。
ボルトロススイクンラティオスを疲弊させ、キノガッサの一貫を作る。
パルシェンを選出に絡めてもいいが、立ち回りが難しい。

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ユキトドへの選出例。
取り巻きのスカガブを含めてもパルシェンで崩していきたいところだが、ユキノオー+ガブリアス+メタグロスorローブシンのような選出をされるとどうしても厳しくなりがちだったので、これもやはりパルシェンではなくスイクンを選出せざるを得なくなることが多かった。
様々な構築がある中でもユキトドは相手にする上で最も厳しい部類と言える。


ちなみにこの構築は相手のラティオスが辛くないか、とよく聞かれるが、

上記で155-101-130ラティオスは確定で落とすことができる。
スイクンキノガッサラティオスを疲弊させて後続のボルトロスラティオスを処理できればボルトロスの通りが良くなり展開的に有利になることも少なくない。

試合結果

勝ち試合

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負け試合

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並び的にカイリューは舞だと思ったら鉢巻で負けた。

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終わってみれば電気無効がいないのでボルトガブ+何かでよかったが、ブランクもありその選出をするという発想を忘れていた。

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迷った挙句スイクンを選出しなかったことが響いた。

オフを終えて

第5世代のシングルバトルは、各世代様々なルールを取り組んできた私も最も好きなルールの一つであり、当時の猛者たちと思い出話に花を咲かせながら再び熱い試合を繰り広げることができて久しぶりに心からポケモンを楽しむことができた1日でした。
第5世代シングルという素晴らしい文化と、そこで生まれた縁をこれからも大切にしていきたいですね。
主催・スタッフの皆さん、チームを組んでくれたお2人、2次会を含め絡んでくれた参加者の皆さんありがとうございました。