【GBAシングル】ヘラダース2022(第2回やすくにオフ・第9回くどオフ使用構築)

ご無沙汰しております。
GBAの対戦会2件に参加してきました。
2020年にスイクンライコウの乱数調整が確立され、金属音サンダー以来の変革を迎えたGBA対戦界隈でしたが、昨今の情勢により長らく対戦会が開催されなかったため今回が実質的な理想値スイクンライコウ及び鬼火ファイヤーが解禁されて以来初めてとなる対戦会となりました。

結果は、やすくにオフGBA部門準優勝、くどオフ:予選4-2同率3位で予選落ちでした。
やすくにオフでの反省を踏まえくどオフでは一部ポケモンの型を変更しています。
早速以下から構築について触れていきます。


【構築】
ヘラクロス 根性
メガホーン/瓦割り/岩雪崩/めざめるパワー(ゴースト)@拘り鉢巻
意地っ張り 155-194-95-46-115-137

サンダース
10万ボルト/めざめるパワー(氷)/電磁波/吼える@クラボの実
臆病 159-*-81-145-122-190

ソーナンス
カウンター/ミラーコート/アンコール/道連れ@ウイの実
図太い 290-*-121-*-83-56

カビゴン 免疫
・やすくにオフ
伸し掛かり/大文字/鈍い/眠る@食べ残し
生意気 257-131-96-89-173-45
・くどオフ
伸し掛かり/シャドーボール/カウンター/自爆@ラムの実
慎重 255-131-117-*-156-51

スイクン
波乗り/瞑想/吼える/眠る@カゴの実
・やすくにオフ 控えめ 205-*-135-139-135-123
・くどオフ 図太い 205-*-148-126-135-124

ゲンガー
・やすくにオフ
サイコキネシス/10万ボルト/鬼火/大爆発@オボンの実
無邪気 135-92-105-151-86-178
・くどオフ
サイコキネシス/冷凍パンチ/鬼火/道連れ@オボンの実
臆病 151-*-97-150-95-178

概要

増加するであろうスイクンライコウに圧力を掛けられる組み合わせとして鉢巻ヘラクロス+サンダースから構築をスタートさせた。
ヘラダースで穴となる物理を抑えるソーナンスを投入し、ヘラダースで対応できない範囲を元来より汎用性が高い組み合わせであるカビゴンスイクン・ゲンガーで補完することにした。

個別

ヘラクロス


メガホーン/瓦割り/岩雪崩/めざめるパワー(ゴースト)@拘り鉢巻
意地っ張り 155-194-95-46-115-137

概要の通り。サンダースの電磁波で場を整えた後に出していきたいが、難しい場合は相手のスイクンカビゴンが場に出るタイミングにうまく合わせたい。
メタグロスキノガッサ、多くのスイクンを抜ける準速が好み。
火力は過剰気味なところもあったのでその分耐久に回してもいいと思った。

サンダース


10万ボルト/めざめるパワー(氷)/電磁波/吼える@クラボの実
臆病 159-*-81-145-122-190

ゲンガー・ライコウ・サンダー・ジュカイン、(最速ではないが)プテラ・太鼓ニョロボンへの牽制。
ゲンガー・ライコウ・サンダーに繰り出し電磁波をばらまきヘラクロスをサポートする。
瞑想ライコウや同族の身代わりを追い出したりバトン対策で吼える、ジュカイン・ラティ・同族への打点としてめざめるパワー氷。
ライコウでも同じ技構成で運用ができるが、素早さが高く牽制できる相手が多いことと、バトンを匂わせられること、ヘラクロスライコウの並びだとライコウの前で相手の電気ポケモンに電気技を打たれてしまうためサンダースである必要がある。
火力は135-95オボンゲンガーほぼ2発、C160ゲンガーのサイコキネシス最高乱数*3以外3耐えとしているが、初手で同族と対面したりプテラの数が増えていることから素直に最速でいいかもしれない。

ソーナンス


カウンター/ミラーコート/アンコール/道連れ@ウイの実
図太い 290-*-121-*-83-56

鉢巻コメットやサンダーの10万を2発耐える一般的な配分。
ヘラダースだけでなくカビゴンゲンガーとの相性も良い。

カビゴン


・やすくにオフ
伸し掛かり/大文字/鈍い/眠る@食べ残し
生意気 257-131-96-89-173-45
・くどオフ
伸し掛かり/シャドーボール/カウンター/自爆@ラムの実
慎重 255-131-117-*-156-51

やすくにオフでは使い慣れている鈍い眠る+文字カビを使用。従来はカゴの実だったが、サンダーへの耐性を持たせるために食べ残しを持たせた。
しかし、やすくにオフで実際に対戦してみて

・サンダースを選出しない時の対ゲンガーが辛い
・相手にカビゴンヘラクロスがどちらもいた場合、自軍のゲンガーが過労死しがち
・根本的に昨今のGBA対戦はゲームスピードが上がっており、サイクルを回しているだけでは対応できないことが多くなった

などといった問題が浮上したため、多方面に対応でき出し負けもしにくいカウンター・自爆カビゴンに変更した。
この型のカビゴンは初めて使用したが、出し負けしにくい故に選出しやすいこと、ゲンガーとソーナンスで1:1交換をしてこのカビゴンでタイマンに持ち込むといったように試合を組み立てやすく非常に強力でかつ使いやすい型だと感じた。

スイクン


波乗り/瞑想/吼える/眠る@カゴの実
・やすくにオフ 控えめ 205-*-135-139-135-123
・くどオフ 図太い 205-*-148-126-135-124

主に対メタグロス・地面・岩・炎あたりを担当。
電磁波レジロックや鬼火ファイヤーといった状態異常技を持つポケモンにも臆せず投げていけるように瞑想眠る型で採用した。
ヘラダースが厳しいハピエアサマヨといった受けループ的な構築も任せたい中で、鬼火封印眠るサマヨールが厳しいためその対策で吼えるを搭載している。
それによりラティアスや守る+身代わりがないスイクンに対しても瞑想の積み合いで有利に立てるようになった。
吼えるラグラージに吼えるで先制したいためSは124とした。どこかでうまく瞑想を積めればがむしゃらの被害を受けずにラグラージを突破することもできる。
冷凍ビームが欲しくなったのはフシギバナ入りやボーマンダ入りくらいであった。

配分は当初スイクンに繰り出される電気やヘラクロスに負荷をかけたいがために控えめHCS振りとしていたが、やすくにオフ決勝で鉢巻サイドンへの耐性がなさすぎることが発覚したため、くどオフでは鉢巻サイドンの岩雪崩を2発耐えられる図太い個体に変更した。
一方でやすくにオフで火力があることで助けられた場面もあったので必要なHBSを確保した後あまりはCに配分した。C126でもカビゴンの伸し掛かり+瞑想1回後の波乗りで156-115ヘラクロスを落とせたり、無振りプテラを半々くらいの確率で1発で落とせる。
なお、C139あれば波乗りで155-95プテラを1発、H振りライコウ(190-121まで)・サンダー・メタグロス(187-121まで)、ヘラクロス(167-134)を3発、瞑想1回でこれらを2発、187-120レジロックを1発で落とせるなどの恩恵がある。

ゲンガー


・やすくにオフ
サイコキネシス/10万ボルト/鬼火/大爆発@オボンの実
無邪気 135-92-105-151-86-178
・くどオフ
サイコキネシス/冷凍パンチ/鬼火/道連れ@オボンの実
臆病 151-*-97-150-95-178

ヘラクロスがメイン。その他物理に対して1:1交換以上を狙う。
ヘラクロスフシギバナへの遂行や同族で撃ち合える技としてのサイコキネシス
やすくにオフでは対スイクンギャラドスを重視して10万ボルトとしていたが、サンダーと戦えるのがサンダースとカビゴンのみでカビゴンもサンダーに勝てるか怪しいためサンダーと戦える駒を増やしたく冷凍パンチに変更した。
大爆発は能動的な動きができるため試合の流れを組み立てやすいが、倒せない相手も多くかえって不利な展開になることもあったため、くどオフでは道連れに変更した。
性格と配分を変更したことで鉢巻サイドンの岩雪崩を耐える確率も上がった。

感想・総評

ヘラダースから組んだ構築でしたが、ラグラージプテラレジロックあたりが増えていて(当たることが異様に多くて)なかなかヘラダース選出をさせてもらえず、カビゴンスイクン・ゲンガーを多く選出する結果となりました。
スイクンの瞑想で詰ませる、ヘラクロスの一貫を作る、道連れ等で2体削った後にラストのカビゴンでタイマンに持ち込ませるといったパターンで勝てた試合があった一方で、負け試合や苦しかった試合に関してはプテラサイドンの岩雪崩の通りの良さやサンダー絡みが多かったです。
特に岩の通りの良さはやすくにオフの時点で指摘されており、サンダースとソーナンスの枠を変更することも考えましたが、結局考えがまとまらず6体の見た目を変えずに細部をチューニングした上で選出や立ち回りで誤魔化す形としました。
今思えば電気耐性を維持しつつ岩への耐性を確保できるラグラージを採用するのが良さそうでしたが、ラグラージへの知識が乏しく採用する勇気がありませんでした。
あるいはサンダースを最速とし、めざめるパワーのタイプを草にして選出しやすくすれば少しは楽だったかもしれません。

主催のyasuさん・1192さん、対戦・交流してくれた皆さん、記事を読んでいただいた方、ありがとうございました。