当たり前のことを偉そうに書くのが考察

遅くなりました。平日に更新するのはちょっときつそうです。

予告した通り最初はボーマンダ(桂馬ンダ)について。


おさらい
桂馬ンダ(けいまんだ)とは
持ち物を拘りスカーフとし、努力値を威嚇込みで陽気ガブリアスの逆鱗耐え・素早さ実数値155以上(意地っ張りスカーフガブリアス抜き)に設定したボーマンダのこと。
このように努力値を設定することで、ガブリアスと対峙した時にほぼ確実に勝つことができる。


・相手ガブリアスの持ち物

  • ヤチェのみ・命の珠等々…先制の流星群・逆鱗で即死。
  • 拘りスカーフ(意地っ張り)…同上。
  • タスキ・ハバンのみ…流星群・逆鱗を耐えられてしまうが、こちらも逆鱗を耐えられるので次のターンで倒せる。
  • 拘りスカーフ(陽気最速)…先制を取られるが、逆鱗を耐えるので流星群・逆鱗で反撃して倒せる。


なぜここまで詳しく書いたかというと、なぜか桂馬ンダの仮想敵のガブリアスがタスキ前提にされてしまっているから。
タスキ・スカーフ+流星群持ちとかハバン・タスキ+意地っ張りとか特殊なものには勝てませんが、ほとんど相手ガブリアスの持ち物に左右されることなく勝つことができます。

続き。副産物として威嚇込みで拘りヘラクロスドサイドンストーンエッジ耐え、メタグロスのコメットパンチ+バレットパンチ耐え。タイマンで勝つ可能性を高めてくれています。
名前の由来はそのまんまで、桂馬って人が最初に考えて使ったから。


このマンダについて懸念されている点があるようので自分なりに回答。


Q.マンダでガブリに勝つ必要あるの?それもタイマンで。交換で誰か出せばいいじゃん。

まず、大前提としてタイプ一致の地震とドラゴン技を使うガブリアスに対し、交換で出して受けられるポケモン(巷で言われている風に言うと役割を持てる)は存在しません。
地面とドラゴン技を無効・半減できる浮遊ドータクンエアームドでさえも剣の舞からの炎のキバ2発で沈みます。
こんなことを書くと、「なんで剣の舞前提になってるの?逆鱗してくればドータやエアで受かるじゃん」って突っ込みがきそうなので書いておきますが、相手にしたときはできるだけ最悪の想定をしなければいけないので一応補足説明。
防御に振ったソーナンスなら、珠剣の舞逆鱗さえも耐えてカウンターで倒せますが、結局は剣の舞との2択なので道連れ連打が安定し、1:1交換がやっと。


自分はルビサファからポケモンの対戦を本格的に始めたのですが、ダイパに移行する時、上記の理由でガブリアスというポケモンの存在に苦悩した覚えがあります。
ルビサファは割と受けが成り立っていたゲームだったため、自分の場合はですが、特定のポケモンの対策を考えるときにまずは交換で受けて出せるか(交換した後相手を流すことができるか)を考えていたので、それが通じないガブリアスの対策には頭を抱えました。

ダイパはその他にも、多くのタイプの技を覚えるゴウカザルなどのポケモン、逆鱗・流星群・インファイトストーンエッジなどの技、拘りメガネや命の珠といった道具が登場したことからもわかるように、ルビサファと違って簡単に決定力を作れるようになり、下手に受けようとするとすぐに崩されてしまうゲームになったのは明らかだと思います。

前置きが長くなりましたが、そこで生まれたのが桂馬ンダ。
「どうせ受からないんだから、先に動いて潰してしまおう」という発想の転換。一応これが質問に対する答えです。
ルビサファ出身のプレイヤーだからといって、役割ばかりに囚われていた当時の自分にはとても斬新な考え方で、衝撃を受けました。
このマンダを知ってから、ダイパの対戦では特定のポケモン(特に受からないと言われている決定力が高いポケモン)対策を考える時、交換で勝てるポケモンを考えるよりも、タイマンで勝てるポケモンを見つける方が早いということを思い知らされ、ガブリアスに対しての悩みが一気に吹き飛んで考え方が変わった覚えがあります。
それ以来交換で受からないからと言って対策にならない。マニューラボーマンダを交換で受けられないから対策にはならない!みたいな考えをすることをやめました。
ルビサファと比べて決定力が高すぎるダイパの対戦で、受かる受からないとか考えてる場合ではないと思ったので。
だからと言って殴るポケモンばかり入れていると、コメバレ地震メタグロスや、桂馬ンダなどのたいした決定力がないポケモンすら受からないのはまずいと思っているので、パーティにはなるべくミロスイクンソーナンスを入れて最低限の受けは確保できるようにはします。


そもそもいくら環境が違おうが桂馬ンダと、命の珠や龍のキバを持ったボーマンダを比べてどちらが強いとか正しいとか言うこと自体が間違いだと思うんです。
前者はタイマンでの殴り合いでは強いが決定力はない。後者は強固なポケモンを崩す決定力はあるが、タイマンでの殴り合いでは弱い。
同じポケモンであるのにも関わらず、お互い明確な長所短所があって役割が全く違っています。
ざっくり言ってしまえば、桂馬ンダと珠キバマンダは完全に別のポケモン。と言っても過言ではないはず。

だからパーティとか自分の戦い方次第でどちらかを選択するってのが自然であって、頭ごなしにこの型はあり得ないとか否定してしまうのはちょっと違うんじゃないかと。
この記事は桂馬ンダをプッシュ気味になっていますが、自分はパーティにボーマンダを入れたいと思った時、パーティ全体を見渡してガブリに弱かったらスカーフ、決定力足りないと思ったら命の珠や拘りメガネといったように使い分けるようにしています。
ボーマンダは配分や持ち物次第でタイマンでの殴り合いもできるし、相手の受けを崩すこともできる汎用性の高いポケモン。っていう考えでいいのでは?

持ち物次第で自分で使う際の役割も、相手にしたときに対処する方法も変わってくる。これがダイパの対戦が道具ゲーと言われる所以。
その道具ゲーにいち早く対応したのが、相手のガブリアスの道具に左右されることなく、タイマンで勝つ可能性を高めることに成功した桂馬ンダであって、支持される理由なのではないでしょうか。